22話 三尸のクラージュ
◯歯医者
ミル「…そんなことがあったなんて…」
ベロムは呟いた
ベロム「…俺も戦うか…」
リキッド「…うーん…1番怪我しそうだしな…」
ヘレス「…治療が出来る人間が瀕死になる方が…迷惑なん…」
リキッド「…おじさんは、もう少し…頭いいかと…歳を考えよ…腰をいわします…はい」
ヘレス「戦闘の…足手まとい」
リキッド「…カバーしきれない…。背負っていくのもしんどい」
ベロム「…ポンコツ呼ばわりか…」
ミル「…この中では…多分僕が1番強いし…やれる」
リキッド「…1番強い…は気に入らないかな…」
ミル「この前のは…油断しただけ…次は手の内が考えられる」
リキッド「…」
ミル「…」
ヘレス「この2人は、血気盛んなんよ」
◯某日の街中
白っぽい着物を着た女が、建物の屋上に立っている。お面を顔をずらしてかぶっている。顔の真横にまできているため右耳をすっぽり隠れている。
隣には、アムールがいた。
クラージュ「…制御不能…不愉快」
アムール「…敵にまわりそうなのを…逃したのは悪かったよ…」
クラージュ「…」
アムール「ファットバーグを…見られたのがまずかったかな…」
クラージュ「…祝福師の力…それだけは認める…」
アムール「…ファットバーグも強化した…より刺激的な戦いになるよ」
クラージュ「他人の不始末つける…気に入らないな」
クラージュ「でも、仕方ない。わたしは、金で雇われてるし…仕事はするよ」
クラージュ「…三尸の一人、白姑のクラージュ…いざ参らん」
電気を帯びた、武装した虎にまたがる。
建物の合間を蹴りながら…地上まで降りる。
アムール「…より刺激的な戦いを期待してるよ…」