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14話 介抱

◯歯医者


診察台には、ミルが横たわっている。


ベロム「…お前なぁ…人様を気絶するまでボコボコにするなんて…不良少女か…」


リキッドの頭にゲンコツをとばす。


リキッド「おじさんにゲンコツ食らうのは新鮮だ…フェミニストっぽいし…。しかし、教育的指導に暴力…そこには納得いかない…いったい教育を何だと思っているのか」


ヘレス「すごい。少年に暴力をふるって教育のなんたるかをとく。いっそ、すがすがしいんよ…止められなかった私も悪いんだけど」


リキッド「でも、学校では優等生だったから…こういうのは…憧れだね」


ベロム「反省しないよなぁ…お前って」


ヘレス「2人とも…何か柔らかくなったんよ。親子の会話みたいに聞こえるん…」


リキッド「…そう?」


ベロム「…」


リキッドとベロムは顔を見合わせた。否定していいのか悪いのかわからず沈黙が起こる。


ヘレス「気まづくさせたんよ…。申し訳ない!以上…話は終わり!」


ベロム「コイツにかわって謝る…本当に申し訳ないことをした。」


アムール「…あれは、自業自得だった気がするから…それに私に謝られても…私も傍観してただけだし」


リキッド「本当に…ごめんなさい」


リキッド「それにしても、グリーシー・グリーモアウッドの悪魔か…少年に降霊術師の才能が…」


リキッド「霊的素質、肉体的素質…でいうところの霊的素質だね。観法使いは肉体的素質で遺伝で決まっている…。観法使いは…脳の作り方が…他と全然違ったりする」


リキッド「霊的素質は…産まれる場所によらないから見つかりづらい…」


ベロム「本の歴史的価値だけで…10億…降霊術師に渡るかもわからん。そこは、お国事情で違ったりするが…」


アムール「…ゴミの山から見つけた宝。ミルは、運命を感じたと言っていた。僕がこの街を変えるんだと…」


アムール「…この本は…蟄霊種 時喰いの狼 バルモザ」


リキッド「…なんて技を私にかけようとしてるんだ」


アムール「…謝罪は受けとっても利益はない。…それより…ご飯が欲しい…2日食べてないから私たち」


リキッド「嘘が下手な…フードいっぱいにお菓子詰まってたし」


アムール「…バレたか…」


リキッド「なんか…出会った時のおじさんみたいな…。この街はみんなそうなのか…」


アムール「…ゴミ漁りで生計立ててるから…お金がないからね…図太くいかないと…」


ヘレス「いまは、お金のことはシビアなん…ベロムたちも瀕死の一歩手前の借金中なんよ」


リキッド「う…」


ベロム「お前のせいでな…」


リキッド「ちょっと…海でマグロを素手で捕まえてくるかな…」


ベロム「ヘイトスキルをお持ちだがな」


リキッド「じゃあ…ウニぐらいを狙って。スピード遅そうだし…」


ベロム「…この街の近くは漁場が荒れてる。普通は…船で沖までいくんだが…」


リキッド「そこは、問題ない!潜るし…10分ぐらい潜水出来るし速いし」


アムール「…水想観使いってみんなそうなの?」


ヘレス「リキッドは特別…なのかな」


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