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色々の花

作者: 青藍

桜が咲いた日。幼い少年が、一つの小さなかごを持って旅を始めました。すると、同じくらいの背丈のひまわりと出会いました。少年は幼いひまわりを持って旅を続けました。憧れを抱き、夢を持ちました。

今度はたくさんの色のライラックを見つけました。よく選んで、かごに入れました。少年はそこから友情と信頼を学びました。

しばらく進むと、バラが咲いていました。真っ赤なバラには、トゲが付いていたので、取ってしまおうと考えました。でも少年の力では取れない上に、たくさんケガをして傷ついてしまいました。愛と嫉妬を知りました。少しでも元気になりたくて、クローバーを探しました。探しているうちに雨が降ってきました。やっとの思いで見つけたクローバーは、あまり元気ではなかったのです。なぜなら少年の心まで、傷ついていたからです。しばらくの間少年は雨に打たれたまま何もできませんでした。周りには黄バラやマリーゴールドなど、一面が黄色で広がっていました。悲しみからなる復讐と嫉妬です。

やがて、雨もあがり少年は周りに咲いていた花をすべてかごに入れ歩き始めました。また、たくさんの色のライラックが咲いていたのでかごに入れました。新しい友情と信頼です。加えて、そこには、1本のチューリップが咲いていました。しかし、少年には花いっぱいのかごと右手には幼いひまわりがあったため、水だけあげてその場を去りました。チューリップは悲しそうにしていました。罪悪感を知りました。しばらくの間、オレンジのガーベラの険しい坂を登りました。少年は忍耐と努力を学びました。

ある日、突然少年は白いチューリップでできた大きな壁に着きました。その瞬間にひざをついてしまいました。失恋を知りました。少年にとっての第一関門なのでしょうか。どうしても越えられない。嘆いていると、紫のヒヤシンスが咲き始め、遂に少年はかごを起き、ひまわりを抱いて泣いてしまいました。悲哀と絶望を知りました。どうやって壁を越えようか。これからどうすればいいのか。かごの花たちに聞いてもわかりません。少年は何日も、何日も泣き続けました。

太陽が、遠くに見える山を登り始めたころ、うずくまった少年はあることに気がつきました。これまでたくさん歩いてきたのに、色とりどりのかごの花もひまわりも枯れていないのです。皆元気にかごの中で必死に生きようとしているのです。少年に希望が生まれました。これまでの道のりでたくさんのことを教えてくれた花たちに応えないといけないと少年は勇気づけられ、決め、そして行動しました。少年はかごの花をすべて出したのです。小さなかごに入っていた花たちは知らない間に大きな山になるほどまで増えていました。少年は、花の山を登り白いチューリップの壁を乗り越えたのです。周りから見たら、少年の姿はきっととても美しい、誰も見たこともない大きな花に見えたでしょう。それほど大変素晴らしいことを成し遂げたのです。

上り切った先に見えたのはこれまでと同じ道。でもいつもとちがうのは空っぽになった小さなかご。少年はこれまで出会った花たちのことを絶対に忘れないでしょう。だからかごは空っぽでも大丈夫なのです。少年の背はすでに大きくなっていました。もうすぐ大人なのかもしれません。後ろに見える歩いてきた長い道に「ありがとう」と言い残し、青年はこれから出会う花たちを楽しみに歩き続けます。右手には大きくなったひまわりを持ちながら。

私は正直、花についてあまり詳しくないのですが、今回短い文を書くことで様々なことを学べました。ストーリーの少年もこれからやるべきことを見つけられました。この場を借りて感謝の言葉を失礼します。

ありがとうございました。

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