表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

序章

エルフが昔住んでいたという言い伝えが残る村のはずれにある森。

朝もやの残る早朝、村の長老が日課の薬草摘みをしていた時、かすかに赤ん坊の泣き声が奥の方から聞こえて来た。

「おや?」

長老は声のする方へ近づく。 ひときわ大きな古木の根元に赤子が置かれていた。 不思議なことに今まで葉をつけたのを見たことのなかった古木に、一夜の内に青々とした葉が生い茂り朝露をたっぷりと含んで、つやつやと輝いていた。 長老は、その葉を手に取った。

「これは…古文書に載っていた幻の世界樹の葉…」

長老は赤子を抱き上げた。赤子は真っ白な布にくるまれていた。 そして胸には不思議な光を放つペンダント。 長老は誰に言うでもなくつぶやいた。

「この子はわしが育てますじゃ。大切な預かりものじゃ」

その場を立ち去ろうとした時、赤子が両手を伸ばし空に向かって笑い、葉に触れた。赤子が両手を伸ばし空に向かって笑い、葉に触れた。そこに一輪の真っ白な花が 咲いた。 その花は一瞬の内に花びらを落とし、赤子の胸へ吸い込まれる様に消えた…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ