表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/61

第一話 ―3―

 さっさと荷物を持って帰ってしまった部長。そしてその後を追って部室を飛び出していった久々寧先輩と黒潮先輩。去り際、久々寧先輩が思い出したようにこっちを振り返って、何か鈍色に輝くものをひょいと放り投げてきたのを受け取る。かちゃりと手の中で金属が鳴った。

「戸締り、よろしくね」

 さわやかに彼はそう言い置いてから、飛鳥待ってよと廊下の向こうへと消えていった。手の中に握りしめられたものを見る。それは、ファンタジー部の部室の鍵だった。

「……はぁ、こういうのは部長がやるべきだと思うんだけどな」

「たまにはいいじゃん?」

「いつもやらされてる気もするけどな。……まいいか」

 由香の鞄と俺の鞄を同時に背に抱え、俺は彼女の手を握った。

「それじゃ、帰るか」

「うん」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ