物語の始まり・・・
僕らの輝かしき高校時代。
勉強そっちのけで野球に明け暮れた日々の思い出たち。
これは高校1年生のときの話
同じ野球部に斉藤君という生徒がいました。
別に彼の一家を地獄に落とそうと思ったわけではありません。
ただちょっとだけ、みんなに楽しんでもらおうと思っただけです。
僕たち野球部は、なぜか意味なくユニフォームが汚れるわけですよ。
ボールをとるためにダイビングキャッチをしたり、スライディングしたり
毎日、本当に意味なく泥んこになるわけです。
当然、洗濯しないといけません。
やんちゃ盛りのお子様をお持ち、またはお育てになられた方なら
わかりますよね?洗濯すると洗濯機の中がザラァ~っとする感じ。
そして、泥汚れというものは、思いのほか落ちないものなのです。
特に子供の泥んこ汚れと比べて、生地に対する泥のすり込み具合が
尋常じゃありません。
ユニフォームを洗濯するために洗濯機を買った(買い換えた)なんて話も
聞いたり聞かなかったり・・・。
そんな時、泥汚れをどうしたら上手に落とせるかということが僕らの中で
話題になりました。
以下、当時の再現です。
出演者は、
■僕
■斉藤君 ・・・ 主人公です
■福山君 ・・・ 同じ野球部のクラスメート
■上垣さん・・・ たまたま黒板を消していた女生徒
僕たちは部室があるものの道具がいっぱいで狭いこともあり
各自の教室でユニフォームに着替えていました。
そんな時、ふと斉藤君が話し始めました。
斉:「どぎゃんしたら汚れが落ちるとかな?」
僕:「そぎゃんこつも知らんと?」
斉:「なんか、よか方法しらんね?」
福:「よか方法のあるばい。」
斉:「教えてよ。」
僕:「マジで、知らんと?」
斉藤君は、洗っても洗っても落ちない汚れに、強烈に怒りを
思えているようでした。
僕:「まぁ、教えてあげてもよかばってん。」
福:「マジで教えっとね?」
斉:「ちょっと、秘密にすんなヨ!」
ここまでくると、わかりますよね、斉藤君がいじられキャラだと
言うことが・・・。
さて、どうなることか?