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犬の神様?
神様なんかいない。そう思っている人も多いであろう。この物語の少年もその一人である。
この話は、未来の人間がスキルと言う能力を得ている時代である。この少年は、なんの能力も持っていないことから、自分には、神様が与えてくれなかったこのことをきっかけに神様がいないと言うのを信じてきた、そうあいつと出会うまでは・・・。
俺は、急いでいた。学校に遅刻しそうだったからだ。いつもの道を行ってたら遅くなる、近道しようと思ったら、人とぶつかった。音がすごかった。顔を上げると可愛らしい女の子が倒れており頭から犬の耳が生えており、お尻からは、犬の尻尾がでていた。
「大丈夫?」と、我と振り返り聞いた。少女は、気が付いて起き上がり回りを見渡していた。何も無いことを確認して返事を返してきてくれた。
「うん、大丈夫。そっちこそ大丈夫?」
自分は、軽く首を振った。