天使タイダ死す!?
アンジェリカは天界
アルカンティスは地上界の事です。
逃げねば。俺様はここで死ぬわけにはいかないのだ。
「魔王の手先たる堕天使打ち取ったりー!!」
凛とした声が響き渡る。なんだこの不快な声は。いうに書いて俺様が魔王の手先だと抜かしている。今やっと魔王の手先を巻くことができたところなのだが。天罰を喰らわしてやるべきか?
まぁその思いに反して神気はもうないのだが。。
その瞬間、一閃。
「無秩序閃!!!」
(な、なに!!??)
「ぐああああああっ」
視界が逆さになる。
「やったわねアリシア。」
ロンドを持つ神官の女は微笑んで言う。
「まだ油断するな!天使族は神気で不可思議な術を使うぞ!」
「大丈夫よ。ロンド。どうやらこの堕天使は神気を使い切ってしまっているようだわ。」
体の身動きが取れない。どうやら俺様は神気を使えず、首も落とされてしまっている。死に体というべき状態のようだ。下等な人間風情が如何にして俺様を傷つけたのか。あの女、勇者か?ならばこの戦力差では今の俺様では到底勝てまい。説得しかないであろう。
「俺様は魔王などの手先でもなければ堕天使でもない!
純粋な天使族だ!」
俺様は威圧するよう言う。
「しゃ、喋った!」
「アリシア下がって!」
「う、うん!」
そして俺様は続ける。
「俺様は大天使チャミュエルの末裔にして、アンジェリカのプリンス!タイダ様だ!」
「大天使チャミュエル……?」
「なんでこんなところにアンジェリカの王子がいるんだ!」
「それは俺様が実家を勘当され、追放されたからだ!」
「よっぽどロクデナシなのね!」
「ロクデナシなどではない!俺様は天使のエリートだ!」
「じゃあゴクツブシか?」
「誰がゴクツブシだ!!」
愚かな人間め……こんな状態(生首)でなければ即刻首を刎ねてやったものを!
「確かアンジェリカとアルカンティスは相互不可侵の契約を結んでいたはず。そんな状況で地上に追放するなんて、それは事実上の死刑宣告になるのではないの?」
「何!?」
いや、そんなはずはない。俺様がどんな事を行なってきても、父は俺様を見捨てることはなかった。今回も同じようにアンジェリカより迎えが送られてくるはず。
「アンジェリカが見捨てた天使なら教会の研究に使えるのではないか?」
「ここで生かしておいても特にメリットはなさそうね。」
「私は魔王が倒せればなんでもいいわ!!」
この展開はマズそうだ……こうなったらコイツらを天使の魅惑で籠絡するしかあるまい。悪魔的発想である。俺様天才!
「下等な人間共!俺様を助けよ!さすればそこの2人には我の妻という立場を、そこの男には我の召使いの立場をやろうぞ!(イケボ)」
「「えええ!!!!」」
「美少年(生首)に求婚されちゃった!!」
年増神官が喜んでいる。好感触だ。
「下等な人間には過ぎた肩書きだ!さぁそこの年増の女!我を助けるのだ!」
「あ」
「まずいぞアリシア!ナタリーから離れろ!」
「う、うん!」
ん?あの戦士の男何を言っている?
「今何つったあああああああああああああ
あああああああああああああああああああ!!!!クソガキいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
私を愚弄せし悪魔よ!!!神の名の元に沈めえええええええええええええええ!!!!天上の破滅」
地雷だった!!女の足が闘気を帯び、俺様の頭をめがけて降りかかる。綺麗な弧を描いた状態でナイスシュート!!俺様の頭よ!天界まで届け!!
いやだぁぁぁぁ!死にたくないぃぃぃぃ!今から入れる保険とかないのか?
そしてある光景が脳内に浮かび上がった。
「天使タイダよ。そなたは天界におけるもっとも重い罪を犯した。それは到底許されるものではない。堕天の刑を言い渡す。これは神の勅令だ!!悔い改めよ!!!」
今でも目に浮かぶあの光景。父は助けに来ない。そこでタイダは気がついた。とうとう父もが己を見捨てたのだと。
タイダの天使生は地上で幕を閉じたのだ。




