挨拶する人
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:挨拶する人
「おはようございます〜♫」
「あ、おはようございます♪」
今日もお隣のおばちゃんは、
笑顔で気持ちよく挨拶してくれる。
昨今、長年住んでる住宅の近所同士でも
外で会ったって言葉の1つも交わさず、
まるで無視する様に通り過ぎてゆく日常。
そんな中で毎日顔を見ると挨拶してくれる、
こんな人は本当に珍しく、嬉しいものだ。
俺はここへ引っ越してきて3ヶ月だが、
前に住んでた所は、
本当になんと言うかサラッとしており、
他人のプライベートをちゃんと守る傍らで
無関心・無機質な人の性質がよく表れていた。
やっぱりそれでは寂しいもので、
自分も奥手ながら、人に会っても
なかなか自分から挨拶できない質だけど、
心の中では誰とでも仲良くして、
せっかく近所同士に住んでるんだから
もっともっと家族ぐるみの付き合いをしたい…
やはりそんな思いに暮れていた。
多分これは誰でも同じ?
そんな心境に居たのもあり、
このおばちゃんの挨拶は本当に嬉しかった。
「こうゆう人は本当に、これからずっと大事にして行こう」
そう思った矢先のこと。
ちょっと変に思える事に気づいたんだ。
それは俺が部屋を出る時、
必ずおばちゃんが同じフロアの
少し向こうに居ると言うこと。
隣同士だからそうなるのだが、
時間帯に少し不自然さを思うのである。
仕事の日でも休みの日でも
俺が部屋を出ると必ずおばちゃんが居る。
そして必ず廊下の掃除をしている。
ちりとりと箒を持って。
「…珍しいこともあるもんだなぁ」
「必ずあの部屋の前におばちゃん居るもんなぁ」
あんまり連続でそうなると
確かにありがたいことでも
奇妙に思うもの。
そして極めつけの恐怖が或る日…
「さて、行くか」
いつものように
仕事に出掛けようとした時、
「おはようございます♫」
「えっ?」
俺の部屋の玄関のドア向こうから、
あのおばちゃんの声が。
「…ちょ、ドア越しに…?」
と思いながらも
「おは…」
ようございます
なんて言って部屋を出て見たら、
そこには誰も居ない。
おばちゃんは実は天涯孤独の身。
ちょうど3ヶ月辺り前に
部屋の中で亡くなって居たと言う。
確かに怖いと思ったが、
それでも俺は
そのおばちゃんを大事に思い、
ありがたい人だと思い、
それからも心に宿した。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=p7ZN2u9R3Y0
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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