第四十三話 世界を賭けた戦い
暁達は山行く前に、担いだ紀彦を警察署に置き、山に着いた。
そこには、式島の体に乗り移ったマガツヒノカミが居た。
翔「さあ、マガツヒノカミ!俺達と勝負だ!!」
マガツヒノカミ「私を止める力もないのに、愚かな人間どもよ。よかろう、お望み通り全力で相手をしてやろう。」
すると式島の体から黒い球体のような物が人型に変わっていく。
マガツヒノカミ「ほう、これが人の体か...なれるのに時間はかかりそうだが、お前達が相手なら十分だろう。」
翔「ナメやがって!暁!それに皆!絶対に倒すぞ!!!」
翔がそう言うと、皆は頷き異能力を使った。
暁が前に出た。
暁「照らせ!”光龍”(コウリュウ)」
光龍はマガツヒノカミに襲い掛かった。
マガツヒノカミは軽く受け流した。
マガツヒノカミ「遅いな。」
光里は援護した。
光里「来て!”輝射”」
マガツヒノカミの上から閃光弾が降り注ぎマガツヒノカミに直撃した。
光里「やった!!」
だが、マガツヒノカミには傷一つもつかなかった。
翔が攻撃した。
翔「くっ!食らい尽くせ!”王喰主”」
王喰主はマガツヒノカミを飲み込もうとするが、簡単に受け止められ攻撃された。
マガツヒノカミ「"禍津拳”」
王喰主に大ダメージが入り、本体の翔が倒れた。
「おわああああああ!!」
暁達が声を挙げた。
「翔!?」
「九堂!?」
翔「痛てえ、クソッ!」
暁「あまり無理するな、ゆっくり休んでろ!」
翔「無理するなだと?ふざけんな!こっちは世界背負ってるんだ、簡単に負けられねぇだろうが!!!」
しかし翔は立てなかった。
衣舞が攻撃した。
衣舞「お願い!”月黄泉”」
月黄泉がマガツヒノカミに攻撃するも簡単によけられ、反撃された。
マガツヒノカミ「”禍津闇龍”」
闇龍が月黄泉に高密度のエネルギーを与えた。
衣舞も倒れた。
衣舞「うあああああああああ!!!」
暁達が次々と倒れる仲間達に恐怖した。
マガツヒノカミ「どうした、あの気合いはどこに行った?所詮は人間、言うだけなら簡単と言う訳か。」
暁達は足が動かなかった。
光里「どうした、暁?足が...動いてないよ。」
光里も恐怖していた。
マガツヒノカミ「これで分かっただろう?人間が足を入れてはいけない領域があると言う事が。さあこれで終わりだ。」
マガツヒノカミは自分の手に高密度のエネルギーを貯めた。
マガツヒノカミ「”禍津暗線”」
すると突然暁の目の前が真っ白になった。




