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第三十五話 激闘の後

狂子は異能力の力を失い、町に溢れていたアンデッドは静かに消滅した。

狂子は倒れた。

紀彦が狂子の元に急いで近づいた。

紀彦「狂子!!!!」

狂子は泣いていた。

狂子「紀彦さん...ごめんなさい...はは...それよりも...マーケットの...。」

紀彦「今は何も喋るな...こんな事をした理由は後でゆっくり聞こう。だから今は楽にしていてくれ...。」

狂子「はは...紀彦さんは、やっぱり優しいですね。」

翔達から暁にメールが届いた。

翔からのメールだ。

「(アンデッドが急に全員消滅したけど、まさかお前がやったのか!?)」

衣舞と光里からのメールも翔と同じ内容だった。

暁は、皆にメールを送った。

「(いや、俺と言うか...紀彦さんが助けてくれて...

まあ、細かい所は今度話すよ。)」

暁は翔達にメールを返した。

暁「紀彦さん、助けてくださりありがとうございます。

本当に自分何も力になれなくて...弱い自分に嫌気が差します。」

紀彦「いや、こちらこそありがとう。君が最初に狂子の猛攻を受け切れてなかったら、被害は今よりも酷かった事だろう。本当にありがとう。」

紀彦は暁に頭を下げた。

そこで暁が少し疑問に思った事を紀彦に聞いた。

暁「いやいや、お礼なんてそんな...それに少し疑問に思った事があるんですけど、何故ここの場所が分かったんですか?」

紀彦「それは、アンデッドが町に出てからこの山から以上に強いオーラを感じてね、そこに急いで向かったら君が戦っていたんだ。まあ、仮にも捜査官だからな!狂子じゃないが捜査官の"勘"ってやつかもな。」

紀彦は笑顔でそう言った。

そして紀彦は部下と救急車を呼び、狂子を救急車まで担架で運んだ。

救急車は出発し病院まで搬送する事にした。

紀彦「暁君、それと君の仲間達にも、とても感謝している。命を賭けて戦うその覚悟、君達を信じるよ。そして、今夜はぐっすりと休んでくれ、このお礼はいつか必ず返す。」

紀彦は笑顔でそう言った。

そして紀彦は部下達に言った。

紀彦「俺はこの後、狂子の様子を確認しに、病院に向かう。お前らも今日はご苦労さん。」

救急車は病院は向かっていた。

すると突然、狂子が運ばれた救急車が突如として消えた。

病院に着いた紀彦は、まだ救急車が来ていない事に疑問を持つと同時に、嫌な感じがすると、捜査官の"勘"が働いた。

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