第三十三話 この事態の犯人
それぞれ皆がこの事態の犯人を探した。
暁は考えた。
暁「これだけの大群を操れて、尚且つ町の全体を把握できる場所...もしかして山か?」
暁はそう思い山へ走った。
そして翔は町の周りを探し、衣舞は住民の避難をしながら探し、光里はアンデッドを一掃しながら探していた。
そして暁は山に着いた。するとそこには一人の女性が待ち構えていた。
暁「あなたは...。」
女性「は〜い!初めまして〜朝霧暁君。」
なんと女性の正体は特別捜査官の狂子だった。
しかし、暁は狂子の事は知らなかった。
暁は驚いた。
暁「っ!?なぜ俺の名前を知っている!」
狂子「そりゃ、町で事件について調べてる高校生ってぐらいには名が知られてるんですから〜」
暁「そうですか...じゃあ単刀直入に聞きます。あなたがこの行方不明事件の犯人、そしてこの奇妙なアンデッドの事件の犯人と言う事で間違いないですか?」
狂子「うふふふ、君もおかしな事を聞くね、半分正解〜半分不正解〜」
暁「そうですか...ならどちらにしろ敵ですね。」
狂子「はぁ、私残念です。君は紀彦さんの話から聞く限り、いい人だと思ってたのに〜とても...残念です。」
暁「紀彦さん!?あなた!一体紀彦さんとどういう関係ですか!」
狂子は無視した。
狂子の周りに強い力が集まっていく。
狂子「うふふふ、じゃあいいや〜ここで君を捕まえるだけだ。
さあ踊れ、"狂骨"」
狂子の異能力、"狂骨"は自分が手を掲げると、アンデッドを召喚させる事ができる。アンデッドの召喚上限は無く、無限に召喚できる。その代償に自分の寿命が召喚する事に一分削れる。
狂子の手から大量のアンデッドが現れた。
暁も攻撃を仕掛けた。
暁「行け!"光龍"」
光龍はアンデッドの大群を一掃した。
しかしアンデッド一体一体は強くないが、数が多すぎる。このままじゃ押し負けそうだ。
狂子「あははは!!殺せ殺せ!もっと踊り狂え!さあ、もがけ!苦しめ!地獄行け!あはははは!!!」
狂子は楽しそうに笑っている。
暁「コイツ、イカれてる...マズイこのままじゃ...」
暁がピンチの時、何者かの気配を暁は感じた。
そこで狂子は見た。暁の後ろに紀彦の姿を。