第三十二話 事態の大きさ
夜になった。
暁達は作戦通り一人一人町の至る所に身を潜めた。
町は静かだった。
翔が何かを感じた。
すると突然、静かだった町にアンデッドが現れた。
翔は急いで皆にメールを送った。
「俺の所だ!アンデッドが出たぞ!」
だが誰一人からも返信が帰ってこなかった。
翔は疑問に思ったがアンデッドを倒しに走った。
一方その頃、暁や他のメンバーは、各々の場所でアンデッドと戦っていた。
つまり暁達は連絡を取る時間がなかった。
そして暁達はまさかアンデッドが複数体いる事をまだ知らなかった。
そしてその状況を山の遠くから誰が見ていた。
???「うふふふ、一人で倒して私の手柄よ。」
不気味にもその人物は笑っていた。
そして気づけばアンデッドは町に大量に溢かえっていた。
町の人「一体何よ、こんな夜遅くに...って、助けてー!バ、バケモノーーー!!!!」
町の人々は大混乱し、警察も動く事態となった。
暁達は奇跡的に同じ場所に集まった。
翔「オイオイ!一体どうなってるんだよ!こんなにアンデッドが居るなんて聞いてねぇぞ!」
衣舞「し、知らないわよ!大体今回のは誰も悪くないし、ん〜もう!止めるしかないよ!」
翔「止めるって言ったって、一体どうやって...。」
皆パニックになっている。
暁「皆!落ち着け!俺らが慌ててたら元も子もない、ここは冷静に考えるんだ、大体こう言うのはこのアンデッドを動かしてるリーダーが居るはずだ、そいつを倒せば恐らく止まるだろ。まあ根拠は無いけどな...。」
翔「なるほどな、まあでも可能性があるだけでも十分だ、それに大体ゲームとかでも、こう言うのは頭を潰せば止まる!そうとなりゃやるしかない!こっからは個人行動だ!頭らしい人物、またはそれらしき物、見つけ次第戦闘開始だ!いいな?それに連絡も余裕があればしてくれ。」
翔が皆に指示を出した。
皆は頷き、それぞれこの事態の元凶を探し出した。