第三十一話 今夜に向けての作戦会議
翌日。
暁が皆を公園に集めた。
翔「お前から誘うなんて珍しいな、どうした?何かあったか?」
暁「ああ、実は昨夜...。」
暁は昨夜の出来事を皆に話した。
衣舞「え!?何それめっちゃ怖いじゃん...。」
そこで光里が冷静に考察を始めた。
光里「それ、異能力かも。友達の調べた紙に魔物を操る異能力について書いてあったし...まあと言うかそれじゃない方が逆に怖い...。」
翔「まあ確かにな、それにあの空間の中にいた魔物の事もあるんだ、それ異能力で決まりだと思う。でもどう言う事だ?これも犯人の仕業だとしたら、犯人は空間に引きずり込むだけじゃなく、現実でアンデッドを召喚できるって事なのか?異能力って一人で複数使えるとかないよな?」
光里「うん、それは断言する。異能力は一人一つまで。友達の記録やわたしの経験談からね。」
翔「そっか、じゃあ犯人の異能力って今までも全部含めて一つの異能力って事なのか?だとしたら犯人俺らの想像してる何十倍も強いぞ...あーもう!分かりそうで分からなぇ...。」
翔は頭を抱えている。
光里「う〜ん何がなんだか私もよく分からなくなってきた...。」
翔「やっぱ今考えてもなんも分かんね。実際にその現場を目撃して直接関わらねぇと。なあ暁もしかしたら今日もそのアンデッドとやらが出る可能性あるんだろ、だったら今日ちょっと待ち伏せでもしてみるわ。それで隙あらば犯人の顔も確かめる。なあお前らもするだろ?」
衣舞「うん分かった。しよう、行動しないと何も分かんないもんね!」
光里も賛成のようだ。
翔「よし決まりだな!じゃあ今日の夜、町の至る所で待ち伏せる、アンデッドが出たら出現した場所から一番近い人が皆にメールを送る。そしたら皆でそこに駆けつける、後はそん時だ。まあアンデッドが出るかは分かんねぇけど、皆これでいいな?」
暁達は頷いた。
今夜激闘が繰り広げられようとしていた。