第二十二話 犯行阻止
魔物は即死し、辺りは一気に静まり返った。
翔「つ、使えた...使えた!使えたぞ!俺も異能力が!」
衣舞「私、力になれたんだね!暁達の力に!」
暁「ありがとう皆。」
光里「私は...あんだけイキがっておいて、このざまだ。」
光里は落ち込んでいた。
翔「いや何言ってんだよ、光里の異能力についての知識や、トレーニングが無かったらそれこそ、ここで死んでたよ。」
翔は慰めた。
衣舞「そうだよ、九堂の言う通りだよ。」
光里「皆、ありがとう...次からヘマしないし、異能力も鍛えておくからね!」
光里は自分の胸にそう誓った。
紀彦「今の一連の出来事、超次元すぎて理解できないぞ。」
翔「無理もないですよ!実際こんな能力使って戦ってる俺すらもいまいち分かってないのですから。」
光里「さてと、魔物も翔達の活躍で倒せたし、とっととこんな所おさらばしよう。」
光里がそう言い、暁達は前と同じく異能力で空間から脱出した。
これで今回も犯人の犯行を阻止できた。
外に出ると、正社員の男性が気絶した。
翔「だ、大丈夫ですか!?」
翔がそう声を掛けても男性の反応は無かった。
暁達は急いで病院に駆け付けた。
男性の命に別状はなかった。
光里「良かった...男性無事だって!」
翔「それは良かった...これで死なれちゃ俺ら、犯行阻止出来てない挙句、見殺しにしたとかで大事になってたからなあ。男性が無事で良かった!」
暁達が助けた男性がお礼を言いに、歩いて来た。
男性「君達が...僕を助けてくれたんだね...本当に感謝しています。ありがとう。」
男性は今にも倒れそうだ。
看護師「あ~ダメですよ!大人しくしてないと!」
男性「命の恩人なんだ...無理してでもお礼はするさ...。」
男性は暁達に感謝する気持ちでいっぱいだ。
暁「ありがとうございます。でもお身体は大切にしてください。」
暁は笑顔で優しく返した。
翔「そうですよ!無理しないでください。何かあったらいつでも俺らに言ってください。」
翔もそう返した。
男性はお辞儀をして、病室に帰った。
紀彦「この件は本部でゆっくりと調べます。ご協力感謝するよ。君達は英雄だ。」
紀彦はそう言い、本部へと戻った。
光里「私達も帰ろうっか!」
光里はそう言った。
翔「ん?帰るって言っても光里はどこに帰るんだよ?」
光里「あ~あ言っなかったっけ?私寮で生活してるの。だから夜は毎回バレないように出たり入ったりしてるの。」
翔「そ、そっか。」
翔はそう返し、暁達は家に帰った。