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第二十一話 翔と衣舞の覚醒

今までの魔物とは明らかに違う魔物が暁達に近づいて来た。

魔物の見た目はオークに似ている。

光里「暁...アレやれそう?」

暁「犯人捕まえるって覚悟したんだ。こんな的どうってことない!」

暁が魔物に手を掲げた。

暁「”光龍コウリュウ”」

龍は魔物に高密度のエネルギーを発射するも、簡単に弾き返された。

「!?」

暁達は度肝を抜かれた。

翔「噓だろ...光龍の攻撃だぞ...。」

光里「私がやる!来て”輝射カグヤ”」

魔物が辺りを薙ぎ払った

輝射の攻撃が抹消された。

光里「う、噓!?輝射の攻撃が...。」

オーク「ギュルオオオオオオオオ!!!」

魔物が恐ろしい雄叫びを上げた。

翔「無理だ...こんなの無理だ!」

衣舞「もう無理だ...私達ここで、死んじゃうのかな...。」

最悪の状況の中、暁が叫んだ。

暁「馬鹿野郎!何で諦めムードになっているんだ!俺達がここで諦めたら守れる人も守れない、この事件の真相も分からない!あの時誓ったのは噓だったのか!」

暁の諦めない声が皆の心に火をつけた。

翔「ありがとな暁、どうやら俺覚悟が足りなかったぽいわ。」

衣舞「ごめん暁、私達何にも力になれてないよね...でも大丈夫、今から力になるから。」

翔と衣舞は覚悟を決めた。

すると二人の脳内に声が響いた。

???「ようやく覚悟を決めたか、よかろうその覚悟見極めさせてもらうぞ。」

二人の心に力と希望が流れ込んでくる。

衣舞「気持ちで負けてたら何も始めらない。

行くよ!”月黄泉ツクヨミ”」

翔「あぁ、こっからは俺達も助太刀するぜ!

行くぜ!”王喰主オオクニヌシ”」

翔の異能力”王喰主”ありとあらゆる物を全て飲み込んだり、吐き出したりし攻撃する。

翔「異能力の使い方、全然分かんねぇけど、喰らい尽くせ!王喰主!」

王喰主は魔物の腕と足を喰らった。

魔物は動けなくなった。

魔物「ギャアアアアアア!!!」

魔物の断末魔が響いた。

衣舞「後は私に任せて!!浄化しなさい!月黄泉!」

衣舞の異能力”月黄泉”自分と相手の強さに応じて能力が変わる。自分より相手が上だと高エネルギーを相手にぶつけて攻撃する。自分より相手が下だと無制限で即死させる。正し即死させる場合は相手に触らなければならない。

そしてこの場合は魔物の手足が無く身動きが取れない状況なので、自分より下だと判断された。

衣舞「ごめんね。」

衣舞はそう言い魔物に触れた。

すると魔物は即死し、辺りは一気に静まり返った。

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