第十四話 新たな仲間
翌日。
中間テストの結果が発表された。
衣舞は上から数えた方が早かった。暁は平凡な順位だった。翔は下から数えた方が早かった。
翔「ま、まあ下から数えたっても、赤点じゃねえし無傷だわ。」
衣舞「いや、無傷と言うか致命傷でしょうが...。」
衣舞が冷静なツッコミを入れた。
先生「朝霧暁君!九堂翔君!月守衣舞さん!今すぐ職員室来て!!」
先生が大焦りで来た。
翔「なっなっ、どうしたんです!?」
先生「いいから!いいから!とにかく早く来て!」
そう言われて暁達は職員室に向かった。
すると学校に特別捜査官のリーダー、紀彦が来た。
先生「大変お待たせ致しました。はぁはぁ、連れて来ました。」
紀彦「ありがとうございます。ここからは外で生徒達と話しますので。」
紀彦がそう言い、外に出た。
翔「おいおい、俺ら何かやべぇ事でもしたか!?」
紀彦「はっはっは、そう固くならなくてもいい、ちょっと質問したい事があるんだ。」
紀彦「単刀直入に聞こう。君達事件について...ああ、女性が謎の空間に引きずり込まれる事件について、何か知っているか?それに先に言っておく、俺はその場を目撃したし、君達の姿もばっちり見た。正直に答えてくれ。」
翔「うわっ!マジかよ...これは本当の事話すしかねえな。」
翔は正直に話した。
紀彦「す、すげぇな、まるで漫画みてぇじゃねぇか。」
翔「で、ですね~正直自分で言ってて頭おかしくなってきた。でもこれが紛れもない事実です。」
紀彦「まあ、この事件が現実離れしてるし、今更か...それにしても君達、私達より捜査官してるね。本当に凄いよ。」
紀彦は暁達を賞賛した。
暁達が声を揃えて言った。
「ありがとうございます!」
紀彦「協力感謝するよ、何かあったら連絡してくれ。」
暁達は紀彦と連絡先を交換した。
紀彦「先生には、私から上手いように伝えておくよ。本当は高校生にこんな事やらせるのはダメなんだが、そんな異能力とか話されたりしたし、君達も犯人に目を付けられている可能性があるから、君達も協力してくれ、頼む。」
紀彦は頭を下げた。
翔「もちろんですよ!もともと親友の親父殺されてるんだ。絶対に犯人とっ捕まえてやる。」
翔はやる気に満ちていた。
暁「皆...ありがとう。」
暁は再び皆に感謝した。そして紀彦が協力してくれるようになった。