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第十一話 クラマーケット

式島界斗しきじまかいと 25歳

クラシマーケットの新人。全体的に頼りない。


クラシマーケット

九羅市の大型マーケット。暁の母が努めている。

その翌日。

翔は買い物に付き合ってほしいと言い、暁とクラマーケットまで足を運んだ。

暁「何で急に買い物なんかするんだ?」

翔「そりゃあ、俺ら多分犯人に目をつけられるだろ?だったら無防備はマズくねぇ?だからそれっぽい、アイテム探しに来たんだ。」

翔はいつ何が起きても良いように、装備を買いに来たらしい。

翔「それに、俺らを仕留め損なった事、根拠はねぇが犯人も分かってるだろうぜ。でも参った事に、月守が泣いてて犯人の顔や人影も見てないって言うからさ~一番肝心な事が分かんねぇんだよなぁ~。」

翔はもやもやしている。

そう言いながら店の中を歩いていると、暁の母が新入りの店員を注意していた。

母「もう!何回言ったら分かるの!この品はここじゃない!」

母は激怒していた。

翔「おっ!そういやお前のお袋ここで働いてるんだったな。」

母は店員を注意をして、その場から去った。

翔「忙しそうだな、お前のお袋。」

翔は母を気にしてくれた。

注意されていた店員がぼやいた。

店員「ここに来てから、俺何回怒られたんだろう...確かに覚えられない俺が悪いけどさあ、もうちょっと優しく言えっての、モチベ下がるわ、ってやべ!?お客さんに聞かれちゃったかなぁ...?」

店員は焦っている。

翔「バッチリ聞こえてましたよ!」

店員「あちゃ~今の聞いてなかった事にしてお願い!」

とても店員とは思えない態度で、頭を下げてきた。

翔「いいですよ!別にちくったりしませんし。」

翔は優しく言った。

店員「はあ、良かった~~~あっ、なんかごめんね...こうやって愚痴吐かないとやってられなくてさ。」

店員は疲れているようだ。

店員「お客さんにこんな事言うのもアレだけど、君達雰囲気いいね。

なんつーか、いろんな事気軽に話せそうな感じでさ。」

そんな事を言ってくる店員に、翔は言った。

翔「店員さん結構変わった人ですね!」

店員「よく言われるよ、はは...まあ僕が暇な時、町とかで見かけたら声掛けてよ!」

翔「まあ、話相手ぐらいなら俺らでもできるし、店員さんがそれでいいなら俺らは構いませんよ!」

式島「ありがとう!あっ、最後に僕の名前教えてとくよ、式島界斗 これが僕の名前ね。それにこの話はここだけってことで、じゃあね!」

そう言って式島は店の仕事に戻った。

翔「あれ店員だよな?距離の縮め方バグってね?」

翔は少しだけ引いていた。

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