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第五章9 【12月22日/初等部4年生活動中】9/逆転参戦方式ということは・・・

 【芳一】は【金髪の少女/シェリア】と逢った日、自分達の【作品】について話あった。

 【芳一】と【シェリア】は共に、【選ばれし者】として争う事が宿命づけられている。

 だが、直接戦う訳ではない。

 彼等は【逆転参戦方式】と言う自身の【作品】を攻略する事をポイントしてその評価で競うと言うものになっている。

 つまり、自分の【作品】のレベルが他の【逆転参戦方式】の参加者の【作品】レベルを超えていて、更に、その世界観を【攻略】した事で勝利すると言うものになっている。

 なので、他の【逆転参戦方式】の参加者の【作品】より優れている【作品】を作る事はもちろん、その【作品】を攻略する技量も同時に求められる。

 【作品レベル】が低いと他の者に負けてしまうかも知れないし、【作品レベル】が高すぎると攻略が難しくなってしまうという矛盾をはらんでいるのだ。

 特に、【芳一】は、【特別な37作品】の中に、彼のライフワークでもあった【フィクション・レジェンド】を短くまとめて再構成させた【物語】を複数考えている。

 【芳一】が考える37作の内、【フィクション・レジェンド三部作/フィクション・レジェンド・フェアリー・テイル(虚構伝説童話)/主人公目線】と【フィクション・レジェンド三部作/フィクション・レジェンド・フェアリー・テイル(虚構伝説童話)/ラスボス目線】の2つは、ライフワークの【フィクション・レジェンド1】を組み替えたもの。

 【フィクション・レジェンド三部作/フィクション・レジェンド・ノベル(虚構伝説小説)/主人公A編】と【フィクション・レジェンド三部作/フィクション・レジェンド・ノベル(虚構伝説小説)/主人公B編】の2つは、ライフワークの【フィクション・レジェンド】の外伝を組み替えたもの。

 【フィクション・レジェンド三部作/フィクション・レジェンド・ミソロジー(虚構伝説神話)/変態主人公編】と【フィクション・レジェンド三部作/フィクション・レジェンド・ミソロジー(虚構伝説神話)/生真面目主人公編】はライフワークの【フィクション・レジェンド4】を組み替えたもの。

 として作ろうとしているし、【フィクション・レジェンド・ミソロジー・マスターピース(虚構伝説神話代表作)】はライフワークの【フィクション・レジェンド】でさえ使っていない特別な設定をたくさん盛り込んだ、【芳一】の最高傑作として作ろうとしている。

 つまり、ライフワークの【フィクション・レジェンド】を元にした作品が7つも占めている。

 ベースとなる【フィクション・レジェンド1】ですら、他の作品では絶対に見ない他のキャラクター全てを圧倒する絶対的な【ラスボス】/【クスーアティンタ】が居る。

 【クスーアティンタ】は、作中では主人公も含め、あらゆる【キャラクター】が絶対に勝てないとされていると言う設定になっている。

 つまり、【フィクション・レジェンド】とは、絶対に勝てない相手に対して、主人公はどうするか?と言うのを表現した物語なのだ。

 残る3強の1人、【銀髪の少女/フェアリア】がどの様な作品を作っているかは解らないが、少なくとも【金髪の少女/シェリア】よりは、格上の【物語】となっている。

 ただし、そもそも【攻略】が【超絶無理ゲー】なのである。

 他の【逆転参戦方式】のメンバーより上の表現は出来るかも知れないが、攻略は難しいと言うか、ほぼ不可能な【物語】・・・それが【フィクション・レジェンド】という【物語】

である。

 それを元にした物語が37作中、7作もある。

 それが、【芳一】を勝利させる事を難しくさせている。

 もしも、この力を【覇者】として手に入れれば、【超態至】や【謎歪虚】、【超様謎】にも対抗出来る大きな力となりうるが、それ故に、手に入れるのは超至難の業と言えると言う話をした。

 また、【フィクション・レジェンド】の【アンサー・ストーリー】となる【タイトル】/【アンサー・ストーリー】を考えている【シェリア】も【芳一】の話を聞いて、【自身】の【作品】にこの先、投影する事になる。

 よって、彼女もまた、【逆転参戦方式】で1番になるのは難しい事になるだろう。

 彼女が作っている【24作のバーチャルキャラクター(Vチューバーとしてのアバター)】と【13作の絡繰りジオラマ】もまた、【タイトル】/【アンサー・ストーリー】を投影させたものなのだから。

 【芳一】と出逢って彼の話を聞いた事により、【シェリア】の作品レベルもそれまでとは比べようもないくらい跳ね上がる事になる。

 また、【シェリア】の話によると【銀髪の少女/フェアリア】の才能は別格だと言う。

 【シェリア】の【前世】の姿である【白金髪(プラチナブロンド)ティシェルリア姫/ティシェル姫】の才能の多くを引き継いだのは彼女ではなく、【フェアリア】の方だと彼女は言っていた。

 その分、多くの不幸も同時に引き継ぐ事になったのだが、実力は間違いなく、【フェアリア】の方が上という事らしい。

 だが、それは諸刃の剣とも言える。

 【逆転参戦方式】において、【自身の作品】のレベルを高めすぎると逆に、自分の首を絞める事になる。

 強い者が必ず勝てる・・・と言う戦いではない。

 強さと作品レベルの加減のバランスの取れた者が勝利する。

 それが、【神魔】が決めた新たなルールでの【覇者】を決める戦いとなる。

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