第五章51 【12月23日/初等部4年生活動中】16/増えた【超態至】と【謎歪虚】のリスト1
ここで、【祈清】が定義した人智を越えるものの内、【超様謎】と【不理問】、【答迷散】、【無解完】、【唯類違】の5つについては相変わらず不明だが、【超越】を意味する【超態至】(23類から41類に変更)と【謎】を意味する【謎歪虚】(21類から40類に変更)については【不知】から増えた分も出揃った様なので、それを下位のものからカウントダウン形式で紹介しておこう。
もちろん、始めに断っておくが、【唯野 芳一】と言う男の人生においてその全てが彼の前に立ちふさがる事はない。
全て立ちふさがるとしたらそれは嘘っぱちだ。
全ての事柄が、1人の人間の人生に収まる訳がないのだ。
彼の前に立ちふさがるのはその内のいくつかに過ぎないと言う事を付け加えておく。
また、【超態至】や【謎歪虚】も41類と40類で確定では無く、まだまだ増えていく事柄であると言うのも付け足しておこう。
例えば三竦みならぬ七竦みや百竦みなどでお互いの存在を打ち消し合って姿などが見えない存在なども確実に存在しているのだ。
また、完全にばれない様にしたハズなのに、全て見抜かれていて、罠を仕掛けた悪党が、
「何で、解ったんだ?完全にばれない様にしていたし、つながりも全て削除していた。
バレる訳が無い。あり得ない」
と言ったのに対して、完全な罠を見破った本人が、
「気付きと言うのは目に見えている部分からだけ行われている訳ではない。
お前達の認識出来ない探知法があることを覚えておけたら良いな。
お前達はもう、終わりだ。残念だったな」
と言うやりとりがあったがそれは【芳一】とは無関係の所、無関係の者達のやりとりだし、
悪女が、
「火遊びも出来ないなんて、つまらない男・・・」
と蔑んだのに対して、イケている男が、
「じゃあ、君は君の望みに対して釣り合うだけの面白い女性なのかな?
僕には君こそが酷くつまらない人間の様に見えるよ。
君はもらうだけかい?与えることが全く出来ない空っぽな人間だね」
という一部のモヤモヤした人間がスカッとするやりとりがあったのだが、【芳一】とは縁もゆかりもない所で起きている事である。
また、【超態至】や【謎歪虚】、【超様謎】を測る【超度】と【謎度】で測れないものというのも存在する。
人が認知出来る事など本当に一握りの事なのである。
【超越】や【謎度】以外の脅威となる要素も人が認知出来ない所には山ほどあり、それを表現するのは困難とも言える。
【超度】や【謎度】で測れない何かが腐るほど出てくるいわゆる【屁理屈】で出来た世界というのは実在する。
人間にとっては【屁理屈】に過ぎなくても、人を超えた世界ではそれが常識となっている。
人間の智というのは酷く脆弱で弱く人間の尺度で測れる事柄など【たかが真理の前すら】、程度が知れている。
上には上が、その上にも上が、果てしなく存在している。
人間が知覚出来る事など全ての全てからすれば、その中でも見えないくらいの小さな事柄に過ぎないのである。
この様に【1つの物語】が認知出来る事など所詮たかが知れているということである。
それをふまえてまずは、【超態至】についてだ。
それについて認知出来た分として、41類をリストにしよう。




