第五章21 【12月22日/初等部4年生活動中】21/【龍竜体(りゅうたつたい)】と【辰巫女(たつみこ)】2
11名の【辰巫女】達は、現在、【創作物】を作っている。
それが完成した時、【龍竜体】、ドラゴンがこの世の中に顕現される事になる。
【龍竜体】は、6核柱の【化果体】を呼び、それは合わさる事により【究極の姿】となる【真深体】と呼ばれるこの世界における【究極】の姿となる。
もっとも、この世界には、【世界の理】を超える何かも多数出ているので、【最強】とは言えないが、それでも、この【地球】が丸ごと1つ吹っ飛ぶには十分過ぎる条件が揃う事になるのだ。
【芳一】達、人間が一番恐れるべきは、遠くの銀河を滅ぼす遠くの銀河に居る何か?では無い。
それは、銀河を滅ぼす力より弱くても、近くに存在し、この地球、そこまで行かなくても大陸破壊レベルを持った脅威である。
届かないかも知れない超絶脅威よりも、すぐ近くにある超脅威の方が怖いと言う事である。
つまり、【7周目】の【選ばれし者】であり、【帽子】を化身として顕現させる【1体目の御神体】と【眼鏡】を化身として顕現させる【1体目の怨魔体】の契約者で【37作ニューモデルドール(プラモデルに代わる新素材モデル)】を作っている【河池 祈清】の考える【超態至】、【謎歪虚】、【超様謎】の方が【真深体】よりもレベルが高いとされるが、それは現在、【ミステリー・テラー】と呼ばれる【謎】により蓋をされて居る状態であり、極めて遠くの位置や時間などにある何か?と言うことになっている。
それよりは、現実の問題として、危険性の高い、【真深体】の顕現の方がより恐ろしいと言う事である。
対策を取るのであれば、とりあえず【超態至】、【謎歪虚】、【超様謎】の事は忘れて、現在進行形で動き出している、【龍竜体】に注意を払うべきなのだが、現時点において、【芳一】達は気付いていないと言うのが現状だった。
【芳一】の周りでは、【シェリア】の登場により、色づいていたからである。
【クリスマス】も近いと言うことで浮き足立っており、それどころでは無いと言う感じだった。
無茶苦茶勘の鋭い【芳一】も【シェリア】を何となく意識しており、かなり持ち前の勘が鈍っていた。
だから、【辰巫女】達は邪魔される事なく、コツコツと動けるのだった。
(01)13箱の【特別な箱庭】を作る【ミニチュア・ガーデナー(箱庭師)】としての力を得た【辰巫女】/【オノリーヌ・ドラゴニズム】/【フランス系】/現在、4箱目を制作中、
(02)13作の【特別なドールハウス】を作る【ドールハウス・アーティスト(ドールハウス作家)】としての力を得た【辰巫女】/【スサン・ドラゴニズム】/【スウェーデン系】/現在、3作目を制作中、
(03)13個の【特別なスノードーム】を作る【スノー・グローブ・クリエーター(スノードーム創作者)】としての力を得た【辰巫女】/【ファイーナ・ドラゴニズム】/【ロシア系】/現在、4個目を制作中、
(04)13個の【特別な金工】を作る【メタル・ワーカー(金工作家)】としての力を得た【辰巫女】/【ワンダ・ドラゴニズム】/【イギリス系】/現在、3箱目を制作中、
(05)13個の【特別な木工】を作る【ウッド・ワーカー(木工職人)】としての力を得た【辰巫女】/【メイ・ドラゴニズム】/【イギリス系】/現在、3箱目を制作中、
(06)13種の【特別な架空絵地図】を作る【ピクトリアル・マップ・アーティスト(絵地図師)】としての力を得た【辰巫女】/【レンミッキ・ドラゴニズム】/【フィンランド系】/現在、4種目を制作中、
(07)13着の【特別な服】を作る【テーラー・ドレッサー(仕立て屋服飾師)】としての力を得た【辰巫女】/【クレメンチーナ・ドラゴニズム】/【ロシア系】/現在、4着目を制作中、
(08)13個の【特別ながらくた細工】を作る【ジャンク・クラフトマン(がらくた細工師)】としての力を得た【辰巫女】/【ヴィンフリーデ・ドラゴニズム】/【ドイツ系】/現在、4個目を制作中、
(09)13種の【特別なフラワーアート】を作る【フラワー・デザイナー(花工夫師)】としての力を得た【辰巫女】/【ミレナ・ドラゴニズム】/【チェコ系】/現在、4種目を制作中、
(10)13体の【特別な絡繰り人形】を作る【タングルド・パペッティア(絡繰り人形師)】としての力を得た【辰巫女】/【アブリル・ドラゴニズム】/【スペイン系】/現在、4体目を制作中、
(11)13作の【特別なコンセプトアート(映画やゲームなどで主に使用されているデザインイメージやアイディアや雰囲気などのビジュアルコンセプトを視覚化させた絵としての設計図の事)】を作る【コンセプト・アート・デザイナー(コンセプトアートデザイナー)】としての力を得た【辰巫女】/【フェールケ・ドラゴニズム】/【オランダ系】/現在、4作目を制作中、
と言う様に制作競争が始まっており、全員3つ目、ないし4つ目を作っているのだった。




