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第五章12 【12月22日/初等部4年生活動中】12/ミラクル・クリスマス・プレゼントとミラクル・バースデー・プレゼント1

 【金髪の少女/シェリア】との話は尽きることが無く、【ミラクル(MIRACLE)クリスマス(CHRISTMAS)プレゼント(PRESENT)】と【ミラクル(MIRACLE)バースデー(BIRTHDAY)プレゼント(PRESENT)】の話を聞いた時には、彼女には自分には無い優しさを持っている少女だと【芳一】は思ったのだった。

 【ミラクル・バースデー・プレゼント】とは、【シェリア】が異能に目覚めて以来、毎日行っている事で【世界中】の恵まれない人達に【自分】の誕生日にランダムで100人ずつ、【プレゼント】を転送しているとの事だった。

 【シェリア】の半生は決して恵まれたものではなかった。

 常に命の危険やレイプの危険にさらされ、何度も裏切られ、人を信じるのも大変だった。

 だからこそ、自分の様な不幸な人生を歩んでいる人達に、せめて【自分の誕生日】だけでも幸せな気分になって欲しいと思い作り出した彼女の【異能】が、【ランダム】に【世界中の条件を指定した相手】に【自分の所有するものを転送】する【力】を得たのだった。

 これには【条件】があり、まずは、送れるものは、

 (1)【シェリア】の買ったもの、

 (2)【シェリア】が持っていていらないもの、

 (3)【シェリア】が【現実の世界】で作ったもの、

 (4)【シェリア】の【世界観】の中で作ったもの、

 以上のどれかに当てはまるものを送る事が出来る。

 次に、送る相手の条件だが、

 (1)現在【不幸】な目にあっている人、

 (2)紛争地帯などでプレゼントを贈った時にそれが原因で争いの火種にならない人、

 (3)送ったプレゼントを欲しいと思っている人、

 (4)真面目に生きている優しい人、

 以上の4つ全てに該当する事が必須となっている。

 次に、送る場所の条件だが、

 【送る国】と送るプレゼントの数(その国には100個中何個かの指定)の指定をする。

 これで【プレゼント】を【奇跡】として転送する事が出来る。

 そして、【プレゼント】を送る事が出来る条件としてもう一つ挙げられるのが、

 (1)【誕生日】/【世界中のその日誕生日の人の中からランダムに100人】、

 【ハロウィン】/【送る相手は無邪気な子供限定であると言う事と送るものはお菓子限定で国を指定して10月31日に到着する様に転送する】、

 【クリスマス】/【送る相手は不幸な目にあっている人で送る国を指定して合計100人に12月25日に到着する様に転送する】、

 【バレンタインデー】/【送る相手は、異性で無くてもかまわないが、送る側と送られる側の両方が知人である事が条件で本命から友チョコまで理由は何でも良く、100名にランダムに送られる。ただし、本命に近いほど優先して送られる】、

 などの理由付けが必要となっている。

 【シェリア】は、【誕生日】と【ハロウィン】と【クリスマス】と【バレンタインデー】の4つを利用している。

 また、この【異能】は【クリスマス】に限り、他者に与える事も出来る。

 それによって、【銀髪の少女/フェアリア】も【ミラクル・クリスマス・プレゼント】を毎年、恵まれない世界中の人達に送るため、100個用意すると約束してくれていると言う。

 それを出来たら【芳一】にもやって欲しいと言ってきたのだ。

 世界中の子供達に、毎年100個の【プレゼント】を送る。

 今まで、【芳一】は震災などの【募金】などはしたことはあったが、こうやって、【世界中】の人達が幸せになると言う事を考えた事が無かった。

 【世界中の人達のために】・・・。

 それは素晴らしい事であると言える。

 だが、今までの【芳一】はしたくても資金が無かったため、出来なかった。

 しかし、【芳一】の【世界】で作り出したものも【送れる】となれば話は別である。

 彼も世界貢献が出来るのである。

 それを聞かされたらやりませんとは言えない。

 【芳一】も及ばずながら参加させてもらうと返事をして、やり方を聞いたのだった。

 注意事項として、【国】を指定する時は、その【国】の文化を知る事。

 【国】で認められて居ないものを送ったりするとその【転送】は無効になる。

 なのでよく知らない【国】には贈らない方が良いとの事だった。

 そう、言われてしまうと【芳一】は海外旅行というものをしたことが無い。

 旅行は全部国内だ。

 そうなると理解出来るのは、【日本】だけと言う事になる。

 他の国でも割と知っている国などを考えると送れるのは有名な国に限定した方が良さそうだと判断した。

 それで割り振りを考えて、初年度は【日本】20個、【親日国】80個の割合で送る事にした。

 【日本】20個、

 【親日国20位】/【韓国】4個、

 【親日国19位】/【ドイツ】4個、

 【親日国18位】/【カナダ】4個、

 【親日国17位】/【アメリカ】4個、

 【親日国16位】/【中国】4個、

 【親日国15位】/【イギリス】4個、

 【親日国14位】/【フランス】4個、

 【親日国13位】/【オーストラリア】4個、

 【親日国12位】/【ロシア】4個、

 【親日国11位】/【トルコ】4個、

 【親日国10位】/【イタリア】4個、

 【親日国9位】/【インド】4個、

 【親日国8位】/【インドネシア】4個、

 【親日国7位】/【シンガポール】4個、

 【親日国6位】/【香港】4個、

 【親日国同率4位】/【フィリピン】4個、

 【親日国同率4位】/【マレーシア】4個、

 【親日国3位】/【ベトナム】4個、

 【親日国同率1位】/【タイ】4個、

 【親日国同率1位】/【台湾】4個、

 と言う割り振りになる。

 1つ1つ、文化を調べている余裕はない。

 そこで、【芳一】は、【自身の世界観】で生み出した【オリジナル作品】を送る事にしたのだった。

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