第30話 メンバー選定
パーティーメンバー増員のためやって来たキリルの食堂ジェルベールで、
注文したこの店のおすすめを待つ間、腕を組んだまま考え事をしていると、
カーリナが机の上に数枚の紙を並べ始めた。
壁から取ってきた冒険者の求職情報が記載された紙だ。
はてさてどうしたものか……どうすれば……
腕組みしたまま考え込む。
どうすればカーリナにバレずに、あのお姉さんと楽しいことが出来るだろうか。
あのシュゾンと言うお姉さんと楽しむなら今すぐ始めたい、
少なくとも今日中に何とかしなければダメだ、
明日は中部へ移動してしまうのだから。
目の前ではカーリナがメンバー候補について熱心に語っている。
メンバーの選定も重要だが、
今はあのお姉さんとどうすれば楽しめるのかが最重要なのだ。
それには邪魔なカーリナをいかにして追い払うか、
それも後の事を考慮するとカーリナに悟られてはならない。
カーリナの言葉が何一つ耳に入ってこない。
自分はマルチタスクをこなせないのだよ。
それに作業領域が狭いのだよ。
あぁー作業領域を展開できるスキルがあればなー。
店の中を見渡すも先程のお姉さんが見当たらない。
商人のエルンストを二階へ連れて行ったまま戻っていないようだ。
ひょっとしてエルンストと二階でそう言う事をしているんじゃっ!
いや、エルンストは目的である傭兵が揃ったからお姉さんに呼ばれたのだ、
これから傭兵と契約するのだから、その前にお楽しみはないだろう。
楽しむとしても契約が済んでからだ。
ではその前に自分がお姉さんと契約しなければ。
それにしてもこの店は給仕が多いな。
客席はざっと20席、昼前だと言うのに店は混んでいて空席は数席しかない。
そんな店内を客席と同数かそれ以上の給仕が行き交っている。
更に壁際に目をやると、
何もすることが無いのか暇そうにしている給仕が数人見える、
胸には花を飾っているので客に買われた給仕なのだろう。
彼女達を挟むように屈強な大男が二人立っている。
店の用心棒だろうか、客との揉め事を解決するのだろう。
壁際に立つ給仕へ身なりの良い男女が近づくと、
一人の給仕と手をつなぎ二階へと階段を上がっていった。
なるほどそのような楽しみ方もできるのか。
注目していると次から次へと給仕と客が二階へ上がっていく。
えっ!あの老紳士は三人も相手にするのか。
――すげーなー先輩。
次の男はローブと杖を渡しているぞ、魔法使いのコスプレか?
この杖で……尻を……叩けとジェスチャーを交えお願いしている。
――なかなかの強者だな。
これで縛ってくれとロープを渡す者。
――まぁ想定内だな。
この服を着てくれと男物の服を渡す者
――んーまぁこれも想定内だな。
これで踏んでくれと靴を渡しその靴で酒を飲みたいと言っている者
――これは想定外、君が本日のチャンピオンだ!
他人の性的思考に感心を寄せていると壁際の給仕がいなくなり、
残るのは用心棒の大男二人だけとなった。
良い時間つぶしになった。
だがまだ食事が来ないぞ、どうなっているのだこの店は。
客をどれだけ待たせるつもりだ。
心の中で店への不満を呟いていると、
壁際へ一人の体格の良い男が近づくのが見えた。
これはトラブルの香ばしい匂いがしてきたぞ。
あの男、自分が買った給仕がいないじゃないかと騒ぎだすんじゃないかな。
野次馬根性で事の顛末を見届けようと刮目していると、
客の男が用心棒二人と手をつなぎ階段を上がっていった。
二階へ上がる真のチャンピオンの後ろ姿を見ていると、
カーリナが声をかけて来た。
「師匠、聞いていますか?」
「ん?あぁうん。ごめん、重要な事だからもう一度お願い」
言い訳をしてカーリナから求職者の情報を聞く。
カーリナがジョブ毎に見繕って壁から取ってきた貼り紙は、
戦士系、薬師系、冒険者系の三系統であった。
戦士系は戦士二名、剣士と盾使いがそれぞれ一名、
盾使いのジョブについてカーリナに説明してもらう。
盾使いは戦士系の中級に位置し、盾に特化したジョブで、
パーティーでは前衛を張って敵からの攻撃を一手に担うとのこと。
なるほど、名の通りパーティーの盾になってくれるのか。
「カーリナ、その盾使いっての良いんじゃないか」
「そうですね、ただ年契約で100万ラルになっているので――」
「100万!金貨100枚寄こせってか!」
つい大きな声をだしてしまったが、
金貨100枚だと元の世界で2000万円相当の年俸だぞ!
攻撃に参加しない、ただただ打たれ強い奴なんていらない。
「カーリナ、騎士団からは金は出ないよね」
「はい、そう言った話は聞いていないので、
恐らく師匠が支払う事になるかと思います」
「助成金も出ないかな?」
「ジョセイ?」
「いや忘れて。盾使いは却下、高すぎるから却下」
「そうですね、年齢も50歳近いので一度は引退したのでしょう。
恐らく生活費を稼ぐために復帰したってところでしょうから、
感も取り戻さないといけないだろうし、即戦力には向いていませんね」
だったらカーリナ、そんな奴をメンバー候補として持ってくるんじゃないよ。
「そうなると残りは戦士と剣士か、
値段が低ければ剣士をメンバーに入れたいところだが」
「でしたら剣士が良いと思います。
契約はひと月毎の更新で4万ラルなのでお手頃かと思います」
「4万か……
わかった戦士系はその剣士を保留として、
他のジョブを見てから最終判断しよう」
こちらの世界のひと月は61日なので日割りに直すと約656ラル、
更に元の世界の貨幣に直すと約1万3千円、
アルバイトにしては高すぎるから派遣社員程度と言ったところか。
剣士の貼り紙を横に置き、薬師系の候補選定に移る。
カーリナが選んできたジョブは魔法使いと神官、
それと聞き馴染みのない拝み屋だ。
魔法使いは今すぐに欲しいという訳ではないが、
だが深層に進むと必要になるだろう、なので現時点では保留だな。
できれば自分が魔法を使えるようになるのがベストなのだが。
神官は回復役として迷宮で大いに活躍しそうだが、
回復薬とステータス調整でHP回復速度を上げてしまえば、
そうそう厄介になることはなさそうだ。
ここは魔法使いを勝ち残そう。
暫定王者の魔法使いに挑むのは拝み屋なのだが、
得体が知れないジョブについてカーリナが説明する。
「この拝み屋って聞いたことないのだがどんなジョブなの?」
「薬師系の中級ジョブで神官と同じく回復職ですね。
ただ神官が体力回復なのに対し、
拝み屋は状態異常を回復させるジョブです」
「回復は状態異常だけなの?体力回復は?」
「拝み屋のスキルに体力回復はありません。状態異常回復だけです。
この人が神官ジョブを持っていれば別ですが……
神官ジョブについては何も書いていないですね」
「そっかー、状態異常に特化したジョブか。
魅力的ではあるが状態異常なんてそうそうなるものでもないしなー。」
ん?どうしたカーリナ……あっ!」
何か言いたそうな顔つきのカーリナを見て、
過去にパープルスライムから受けた毒攻撃がフラッシュバックで蘇る。
スライムを倒した後に受けた毒で倒れてしまったのだ。
あの時はスライムが一匹で、毒消し草があったから助かったが、
複数の魔物だったら、毒消し草がなかったらどうなっていただろう。
拝み屋をメンバー候補として残そう。
残るは冒険者系だ。
カーリナが机に四枚の貼り紙を広げる。
ジョブは運搬人、縄師、飯炊き、山師の四つ、
初級ジョブの運搬人以外は中級ジョブらしい。
カーリナに説明してもらう。
運搬人はその名の通り迷宮内で荷物運びに特化したジョブとのこと。
スキルは荷物が軽くなるようで、自分の体重の三倍までは持てるらしい。
縄師は魔物の動きを拘束するスキルを持つようだ。
実際に縄で魔物を捕縛するようなので、捕縄術が体得できるのだろう。
別の意味で少しだけ興味があるが今はいいや。
飯炊きが作る料理を食べるとHPが回復するらしい。
料理人を雇うのかー。
どうもこちらの世界の料理は自分の口には合わないので雇う気になれない。
ところで注文した料理はまだ来ないのだろうか。
山師は詐欺師ではなく、空間把握のスキルで迷宮内の地理がわかるようだ。
ただ、階層全体が把握できるのではないらしい。
上級の地面師というジョブがあって、それなら階層全体が把握できるようだ。
ジョブ名からして何だか騙され裏切られそうで嫌だな。
カーリナ曰く、どれも迷宮で役立つジョブらしいが、
今の今必要なメンバーかと言われるとそうではない。
冒険者系は対象者なしと結論付けた。
戦士系の剣士、薬師系からは拝み屋がメンバー候補として残った。
この二人を雇えればそれに越したことはないが、そこまで金銭的余裕はない。
何せケチなガド騎士団がメンバーを雇う金を支払ってくれないのだから。
前衛の剣士を選ぶべきか、はたまた後衛の拝み屋か。
カーリナも自分も前衛なのだから、
ここは後衛に回復職を入れるのが定石のように思える。
ただ、自分にはユニークスキルがある、
パーティーメンバーのステータスを調整し武器攻撃力を上げられるのだ。
であるからこそ自分もカーリナも簡単に魔物を蹴散らしている。
しかし二人で一度に倒せる魔物の数には限界がある、
今後、対峙する魔物が増えた場合を考慮すると、
前衛を増やした方が良い気もする。
答えが出ない問題に頭を悩ましていると、カーリナが紙を二枚出してきた。
「今までは個人でしたが、パーティーでの応募もありまして、
このドワーフとハーフエルフのコンビでパーティー名が『凍てついた明日』、
ジョブは戦士と魔法使いのようです」
「えっ、まだあるの?」
剣士と拝み屋の二人から一人を絞ろうとしているところに、
カーリナが新たに二人の候補者を出してきた。
それもパーティーって、片割れだけを雇えないじゃないか。
「カーリナとしては、この二人が良いのかな」
「はい、既にこの二人はパーティーなので連携も取れているでしょうし、
何より前衛の戦士と後方の魔法使いってバランスが良くないですか?」
「んーでも二人も雇うとなると……先立つものが――」
「この二人は短期契約もできるようで、ふた月で10万ラルのようです」
「じゃあ二人いるからひと月10万ラルってことか、
さっきの剣士より高くなってるじゃないか」
「師匠違います、二人でふた月10万ラルです」
「そうなの!えーっと、そうするとだな――
一人当たりの日当は8千円ちょいか。アルバイトを二人雇うようなものか」
「エン?アルバ?」
「因みになんだが、拝み屋が要望する雇用形態はどうなってる?」
「ケータイ?拝み屋は年契約で30万ラルです」
「却下!」
高くはないが30万ラルも持っていないし、調達できない。
お財布と相談した結果、メンバー第一候補はひと月4万ラルで雇える剣士、
第二候補はドワーフとハーフエルフの戦士と魔法使いコンビ、ふた月10万ラル。
カーリナに伝えると何やら浮かない顔をしている。
「師匠、候補は逆の方が良いと思います」
「剣士に何か問題でもあるのか?」
「剣士だからと言う訳ではないですが……」
「ナニナニ、気になるでしょーがカーリナ、何かあるなら言ってくれないと」
「その剣士はダンピールなので、
何かと問題が起きて師匠に迷惑がかかるかもしれないなと思っただけです」
「なーんだ、そんな事を気にしていたのか。いや、カーリナありがとう。
でもそんな些末な事など気にかけてもしょうがないよ」
「師匠が問題ないのでしたらボクは――」
「ところでダンピールって何?」
「……」
ダンピールについてカーリナから講義を受ける。
ダンピールとは種族名であり、この世界に住む六種族の内の一つ。
ドラゴニュート族の次に長命な種族とのこと。
かつて存在していたバンパイア族が各地で人族をさらって食料としていた。
その食料である人族とバンパイアの混血がダンピールであり、
種族誕生背景より人族との関係は友好とまではいかない。
バンパイア族は人族によって滅ぼされたが、
その後、バンパイア族に代わり繁栄したのがダンピール族らしい。
ここよりも北東にある第五迷宮の近くにダンピール族が住んでいる。
「へぇーそんな種族がいるんだ、
カーリナはそのダンピールってのは見たことあるの?」
「ボクも見たことありませんでしたが、師匠は覚えていませんかねー。
ほら、冒険者ギルドでローレンツさんが助けた女性がいたでしょ、
あの人がダンピールでしたよ」
そう言えばそんな事があったな、
ローレンツが冒険者ギルド内で男達をコテンパンにしたのは覚えている、
それは女性を助けるためだったのだが、その女性自体はあまり覚えていない。
もしかするとその女性がこの剣士なのかもしれないな。
暫くするとようやっと注文した料理が運ばれて来た、
だが残念な事に給仕はシュゾンさんではなかった。
大皿に乗った一匹丸まる煮込まれた魚料理には芋と野菜が添えられている。
それとは別に小皿に入った何か、それに大きな白いパン、更にスープ、
酒までもが付いている。
注文した料理で机が覆われ、昼から豪勢な料理になってしまった。
おすすめを注文するのは失敗だったかと思っていると、
全ての料理を机に乗せ終えた給仕が一人200ラルだと言う、
カーリナ分と合わせ銀貨四枚を渡しながら注文が失敗だったと確信した。
料理は旨かった。
こちらの世界に来て初めて自分の口に合う食事との出会いをよろこんでいると、
カーリナの顔色が曇っている。
「どうしたのカーリナ、おいしい料理が冷めちゃうよ」
「ボク、この料理苦手です。魚の味付けが濃すぎます」
「そうかーカーリナはもう少し薄味が好みか。
でもさー、この芋なんて柔らかくてほくほくしておいしいよ」
「ボクは芋も野菜も硬い方が好きです。
それよりもこのパン、柔らか過ぎて気持ち悪いです。
何だか空気食べているみたいです」
カーリナとは食の好みは合いそうにないな。
***
食事が終わりに差しかかるとシュゾンさんがやって来てくれた。
「お兄さん、食事はお口に合ったかしら」
「えぇ、こんなおいしい料理を食べた事ありません。えへへ。
また来させてもらいます。ねー、カーリナ。おいしい料理だよねー」
「師匠は好みかもしれませんが……
これ味付けが濃過ぎますよ、ボクは下品な味だと思います」
「こら、失礼じゃないかカーリナ。
えへへ、すみません。
礼儀を知らない子供が言っていることなので気になさらないでください」
「しっ、師匠!」
「好みはそれぞれですもの仕方ないわ。
でもお兄さんが気に入ってくれて私うれしいわ」
「えへへ」
「ところで雇いたい方は見つかったかしら」
カーリナと選定したパーティーメンバー候補である、
剣士と二人組の貼り紙をシュゾンさんに見せる。
「あら、お兄さんダメよこの人達。今日紹介料の返金を求めに来た人達だわ。
なんでも中部へ移動するんですって」
「えぇー!そんなー。折角選んだのにー」
「ごめんなさいね、今日は沢山の人が同じように中部へ移動するって来たの、
ほらここ、貼り紙の隅に赤い印をつけているでしょ。
それが雇えない人の印ね」
貼り紙に目をやると幾つも赤い印がついている。
おいおい、メンバー選定の時間はなんだったんだよ、
料理が運ばれるまでの時間潰しにしかならなかったってことか。
「この人なら雇えるわよ、盾使いさんはどうかしら。
盾使いさんらしいたくましい体をしているわよ」
「その人はダメです。ちょっとお高いので」
「あらそうなの、この人だったら今二階にいるから直ぐに契約できるのに残念。
だったらこの人はどうかしら。拝み屋さん」
「その人もダメです。お高いので」
残っているのは高くて雇うのを諦めた者ばかり、
それに二階にいる盾使いって、あの用心棒二人と楽しんでいる奴か?
別の意味でそちらはご勘弁だな。
「そうなの、じゃあお兄さんを満足できる人はいないわね」
「いや、そのー、パーティーメンバーはそうですが……」
目の前にはカーリナがいる、
ここでシュゾンさんと楽しみたいと言い出して良いだろうか。
まごついていると、
「でも私ならお兄さんを満足できるかもね」
「は、は、はいーっ」
「でも私、高級よ。お兄さん買えるかしら」
「出します、出します。幾ら出せば良いですか」
カーリナが幻滅した顔で自分を見ているが、
気にも留めず鼻息荒くシュゾンさんの売値を聞く。
「お連れさんはどうするの?三人で楽しい事しちゃう?」
「こいつはほっといて良いです」
「師匠!酷いです」
「静かにしなさいカーリナ、お店で騒ぐんじゃありません。
田舎者だと思われちゃうでしょ!悪いけど一人で先に帰って」
「師匠!」
「あら、そうなの。可哀そうに仲間外れにされちゃって。
でも機会があれば今度、遊びましょうね」
シュゾンさんが御冠のカーリナの頭を撫でると、
カーリナがその手を振り払う。
何て事をするのだ馬鹿者、この罰当たりめが。
「それよりも幾ら出せば良いですか」
「そうねーお兄さんは初めてだから2万ラルでいいわよ」
「にっ、2万ラル!?けっ、結構しますねー」
「高かったかしら」
「出します、出せます。2万ラルですよね」
「あーダメよお兄さん。直接私に払っちゃいけない決まりになっているの。
花売りの子が回っているから、その子からこれと同じ花を買って頂戴」
そう言うとシュゾンさんは胸元に飾られた花を見せてきた。
んーいい匂い、それに綺麗な花だなー、それも四つもついている。
え!?
「でも残念ねー、今日はもう私お相手できないから、明日また来て頂戴ね」
そう言ってシュゾンさんは去っていった。
カーリナとの気まずい沈黙が続く。
「カッ、カーリナ……」
「……」
「カーリナ、そろそろキュメンに戻ろうか」
「師匠、サイテーです」
食堂を後にした。
キャラクター設定
アリス(偽名)本名ソフィア
ジョブ:剣士
種族:ダンピール 性別:女
身長:164.9cm 瞳:アンバー
髪型:黒ミディアムロング(地毛は白髪だが黒く染めている)
一人称:アタシ
二つ名:首狩りの聖女
第五迷宮近くの宗教都市出身
ボニー
ジョブ:戦士
種族:ドワーフ 性別:女
身長:148cm 瞳:黒 髪型:ポニーテール三つ編み(オレンジブラウン)
一人称:ウチ
家族:両親、弟
性欲が強く、張形を隠し持っている。毎晩一人でごにょごにょしている。
寝ている弟の立派になったモノを見たのが性への関心のきっかけ。
エリザヴェータ
ジョブ:魔法使い
種族:ハーフエルフ 性別:女
身長:167.6cm 瞳:青 髪型:ブロンドロング編み込み
一人称:わたくし
愛称:リーザ
家族:両親、妹二人
自覚無き鎮痛剤依存症。頭痛持ち(原因は鎮痛剤乱用による)