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詩[思索]

暫定哀歌

作者: 日浦海里

優しいものにはさよならを


耳ざわりのいい残響を

見えてるだけの残像を


後ろ手に捨ててお別れを




綺麗な言葉に現実を


甘くて苦い感情に

甘くて苦い後味を


混ぜ合わせたら飲み干して




笑えないもの全部抱擁を


匂いのしない残り香と

在りもしない腫れ物と


それに怯える幼い心を




掬い上げた指先の隙間

零れ落ちる感情の雫

水面に浮き上がる一瞬の王冠

かんせいはどこにもなくて

飲み下すのは忘れ得ぬいたみ




-------------

今はまだ

いつかまた

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― 新着の感想 ―
[一言]  後ろ手に、の言葉に決別の意志の強さを感じました。  都合のいいものばかり見るのはやめて、ただありのままを見た時に。  残る気持ちは決して柔らかで温かなものではないのでしょうけど。  時…
[一言]  こぼれ落ちた雫が、飛沫をたてて、波紋を広げる。  それを少しでも抑えてやるのが優しさなのですね。
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