第31〜45話 第2章要約
第2章(第31〜45話)は、18歳以上の年齢制限をつけたほうがのぞましいと思われる残酷な描写が多く含まれるため、別の小説として公開いたしました。第2章の文章はややダイジェスト気味になっていますが、内容はグロいです。
ここではR15向けにいろいろ端折った要約のみ掲載させていただきます。
【第2章全文(第31〜45話)はこちらより読めます】(18歳未満閲覧不可)
https://novel18.syosetu.com/n2353go/
【要約】
私たちの今いる国は、ウィスタリア王国という名前です。その国を治める王様の名前は、クァッチ3世です。
今から25年前にクァッチ3世が即位しました。最初は家臣の言うことを聞き、この国をよくおさめ、民からも慕われていました。
しかしある日、クァッチ3世はシズカという女性を自分のそばに置きました。シズカには実は悪魔が取り憑いていて、クァッチ3世をはじめ、いろいろな家臣を洗脳して、国家権力を掌握しようとします。
洗脳されたクァッチ3世らは罪のない家臣や民衆、そしていさめる人たちを次々と残酷な処刑方法を使って殺すようになりました。その中にはウィスタリア王国と親交を結ぶクロウ国やその周辺の国々の王様も含まれます。この処刑がきっかけでウィスタリア王国はクロウ国とその周辺の国々と激しい戦争を起こし、人民を殺傷します(のちに鎮圧)。
一方で、まおーちゃんことヴァルギスは、魔族の国・ハールメント王国で仁政をしいていました。クァッチ3世の苛政を避けるために人民が次々とハールメント王国へ亡命していきました。それを嫌ったクァッチ3世はヴァルギスを呼び出して、魔法を使えないようにして軟禁してしまいました。それだけでなく、(R15版では書けないような)ひどいこともしてしまいました。これが原因でヴァルギスは、クァッチ3世のことを強く憎んでいます。
家臣の尽力によってヴァルギスは7年後に解放され、ハールメント王国に帰還します。それと時を同じくしてウィスタリア王国では豪華な宮殿が建てられましたが、それは一部の貴族たちが建築資金を中抜きし、平民を奴隷同様に扱い、多数の死者のもとにできた建物でした。クァッチ3世はこの宮殿の中で贅沢な暮らしをするようになり、多数の亡命者を出しました。
ウィスタリア王国は亡命者が集まっていることを嫌って、ハールメント王国と結んでいたはずの平和条約を一方的に破って、ハールメント王国の国境の都市を奪いました。ハールメント王国と都市を奪い合うこの紛争は現在も続いています。
ウィスタリア王国は、ハールメント王国への亡命を阻止するために、ほとんどの貴族や一部の平民を洗脳して、また学校では事実と異なることを教えています。
【主な登場人物】
<クァッチ3世>
ウィスタリア王国の王様。シズカを側室に迎えてからは、暴虐を好み、苛政をしくようになった。反発する家臣は次々と残酷な刑にかける。ネリカ妃の家族を皆殺しにする時は、負けたほうが死ぬというルールの試合をやらせて、その様子を酒を飲みながら楽しんでいた
<シズカ>
クロウ国出身で、クァッチ3世の側室になった。悪魔が取り憑いており、権力を欲する。権力のためにクァッチ3世や側近の家臣を洗脳し操る。ハラスが苦手
<ネリカ妃>
シズカが来るまではクァッチ3世の正式な妻だった。無実の罪を着せられ、シズカとクァッチ3世にひどい殺され方をした
<ダリア>
クァッチ3世の重臣。王様をいさめたが、逆に死刑になり、残酷な殺され方をした
<ハラス>
クァッチ3世の重臣。人の姿をしているが、正体はライオンの姿をした神獣。他の家臣からも頼りにされていて、遠征から帰還した時に、国の政治を乱し多くの人々を殺したクァッチ3世を叱咤している。ハラスがいる間はシズカの洗脳魔法が効きにくいので、シズカの工作により外国へ遠征を繰り返している
<ハラギヌス、ウヤシル>
クァッチ3世のもとで保身のことを考える奸臣。ネリカ妃殺害のきっかけを作った他、宮殿建設の時に資金を中抜きした。また、クロウ国王の処刑に少なからず関わった
<クロウ国王>
シズカの父。シズカのおこないを諌めようとするが、逆に周辺の国の王とともにクァッチ3世に処刑される。この処刑がきっかけでウィスタリア王国はクロウ国やその周辺国と戦争を起こす
<ヴァルギス>
まおーちゃんのこと。ハールメント王国の女王様。先王ルフギスとは真逆に平和を愛し、ウィスタリア王国と相互不可侵の同盟を結び仁政をしいていたが、それが災いとなりクァッチ3世にとらえられる。7年間の軟禁生活のすえ救出された。救出後は水面下で復讐のために再軍備を進め、侵攻の機会を伺っている
<ハク>
まおーちゃんの弟。クァッチ3世にとらえられたまおーちゃんを助けようとするが、逆に殺された。クァッチ3世は、その死体を人の道に外れた扱い方をしたので、まおーちゃんの怒りを買った。長女がいる
<ケルベロス>
まおーちゃんの重臣。人間が魔族に対しておこなったひどい仕打ちを何度も目の当たりにした。ハクの死体が送られてきた時などはウィスタリア王国を激しく憎んだが、国家安寧を優先し、あくまで即時開戦を避けるまおーちゃんの方針に忠実に従う
<デグル>
クァッチ3世やまおーちゃんの前に現れた謎の老人。クァッチ3世にはシズカを殺すよう、まおーちゃんにはウィスタリア王国への訪問をとりやめるよう助言したがいずれも聞き入れられず




