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あれから、どうやら俺を拝める人々と、俺の力を知らない奴らが竜だからと、王になれたと妬む奴らに分かれた。
アヤリナが過ごしやすくするために波風を立てないほうが良いと判断した俺は、そいつらを放置して置いた。
それが、仇になるといらずに…
アヤリナが、もうすぐ生まれてくる気配がした。
俺は、アヤリナにいい部分の記憶だけ残しておこうと考えていた。
だけど、それだと前向きな彼女の事だ、もしかしたら、俺の事など忘れて、誰かと付き合い出すかも知れない。
俺は、不安から彼女に殺されるときの記憶を根強く覚えさせて隠居してもらう事にした。
俺の例の弟子は、なくなり今はその子孫のシリルと言う奴がいる。
竜の側近と言う事で有名な一族になったらしい。
それから、やっとアヤリナが生まれてきた
これは、確信に近い気配が分かった。
愛しくて今すぐ彼女と会いたいと言う願望ができたのだ。
それから、シリルに彼女が分かるように俺の鱗を渡し彼女の居場所を探らせた。
だが、彼女は見つからなかった。
必ずこの国には、いるのが分かる。
だが、近くにいると強い反応になるのだがそれにはならなかった。
そんな焦燥してる状況のなか、シリル以外に彼女を分かるものを渡したのがいけなかった。
余りにも、見つからずに公表してしまったのだ。
運命の番が現れたと。
それを聞いた、奴らは鱗を欲しがった流石に鱗は他にも十分活用できる為、魔力を込めたものを渡し、探し出せた者に褒美を出すと伝えた。
それで、すぐに知らせが来ると思ったが、来なかった。
俺を蹴落としたい奴らは、アヤリナを殺し、竜を狂いをおこし、民に俺の恐怖を植え付けようとした。
バカだなと思う。
アヤリナを失った俺なら世界を壊してしまうかもしれないのに。いや、絶対に壊すだろう。
そんななか、奴らが不審な動きをしていると知った。
アヤリナを、どうして気づけなかったのか次回説明します。