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目が覚めた、どうやら気を失っていたようだ。
起き上がってみると体に違和感がある。
さっきより、視界が低くなっているような気がする。
自分の腕を見てみると、ダークブルー色の鱗に覆われていた。
『おお!成功したか!失敗したかと思って焦ったぞ』
その声のする方を向くと、さっきよりも断然巨大な竜が見えた。
『キュイ、キュ?!』
どうやら、自分は喋れなくなってしまったようだ。
『まだ、赤ん坊何だからしゃべれなくて当たり前だ』
ん?どうやら、心が読まれてるような
『?当たり前だろ、同化してるんだから』
同化?とは、何だ?
『俺の力を、お前に、分けたと言えばわかるか?』
なるほど、どれくらいで大きくなれる?後、人間の姿には慣れるのか?
『まてまて、焦るな、ちゃんと話すから』
む、別に焦ってなどない
『どれくらいで、大きくなる、だったか?大きくなるには力の馴染み方で決まるが、お前は、よく馴染んでるから1000年?くらいか?』
1000年?は?長すぎないか?
『いやいや、短いほうだ、俺でも3000年もかかったんだぞ、十分早い』
竜は、他にもいるのか?
『いや、もう生き残って無いだろう、俺ももう100万年は生きてる、あと数年で死ぬさ』
それは…残念だ。
『ありがとよ、で、人間になれるか?だったか、同化とはいえ、完全に竜に変化させた訳じゃないから、練習すればなれると思うぜ。あくまで力を与えただけだからな。』
そうか、なら人間の方がいいな。
『どうしてだ?』
アヤリナを怖がらせたくないからだ!
『………そうか』