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目が覚めたら、周りはダークブルー色の鱗に覆われていた。
全く状況が分からない。
『お、やっと起きたか』
声のする方を向くと、そこには金色の目をした竜がいた。
『なんだ、喋れないのか』
驚き、周りを確認すると、どうやら巨大な竜が俺を守るようにして寝かしてくれたらしい。
「あ、え?どうして?」
どうやら、俺は生きているみたいだ。
そして、何より竜が本当にいる事も驚きだった。
『お前は、人間か、丁度100年だな人間にあったのは、そいつも、お前と同じ様に倒れてたよ』
「え、俺と同じ様な奴が居たのか?」
自分で言うのもあれだが、魔物が溢れかえっている場所に行くのは、正直言って頭がおかしい。
『あぁ、そいつは、山の上の景色を見たかったんだってさ。』
その竜は笑いながら楽しそうに話した。
「その、人間はどうなったんだ?」
『そいつは、俺が山の上まで運んでやったよ、そして、1年ぐらいだったら帰っては、また1年おきぐらいに遊びに来るんだ。ほんと、とんだ物好きだ。』
その話をどこかで聞いたような気がしたが?……
『で、お前はどうしてここに来たんだ?』
俺は、アヤリナを失ってからのことを、その竜に話した。
『自分の力不足だなんて笑えるな。お前のどこが悪かったんだかよく分からないな。』
「……だが」
そしたら俺が、話そうとした所に被せてきて
『あーあー、それより、またその、あやりな?って奴に会いたいんだろ?良いだろ、協力してやる。』
俺は、その言葉に驚いた。
神話では、竜は誇り高き生き物だと聞いていたからだ。
簡単に力を貸すなど言うはずが無い。
しかし、相手から申し出てくれたのは都合が良かった。
「良いのか!」
『あぁ、お前を俺の子供にしてやろう』
………は?
待ってくれ、よく意味が分からない
『竜になりたいんだろ?じゃあそういう事だ』
周りに明るい光が俺を包み込むようにして光出す。
「待っ!ちょっと説明を!」
その制止を聞くまでもなく、光に完全に覆われた。
話を聞かない人が多いい(汗