11話: 企画・レッツ合コン!!ー後編ー
「白銀さん!」あれ、田中くんだ。珍しい、何の用だろう。
「田中くん、どうしたの?」
「いやー、学校中探しましたよ。やっと見つけました。」私ずっとグラウンド居たんだけどな、どこ探してるんだろう。
「それで、どうしたの?何かあった?」
「白銀さん、合コンとか興味ありません?」
ー合コン。
興味があるかないかというよりも、突然合コンに興味ありませんかと質問された驚きの方が大きかった。
「えぇっと、、話が見えないんだけれど。」
「合コンやるんですよ。各学年男女それぞれ2人ずつの計12人で予定しています。それに二年生枠で来ませんか?」
「私の他には誰が行くの?」
「それは秘密です。当日のお楽しみ!まぁ普段できないような他学年との交流もできますし、いい機会になるんじゃないんですかね?」
他学年との交流、意外と行ってみたら結構楽しいのかもしれない。まぁこんな事なかないだろうし、行ってみてもいいかもしれない。
「わかった、じゃあ私もそれに参加します。細かい話なんかが決まって来たら私に連絡して下さい。」
そう言って私は彼に連絡先を教えた。
プルルルル。携帯の着信音だ。田中くんから電話、なんだろう。合コンの話で進展があったのかな?
「はい、白銀です。」
「あ、田中です。合コンの話なんですけど、男子2人、女子をあと1人誘って頂けませんか?僕二年生の先輩達と接点無くて....」
なるほど、それなら文香を誘おう。男子は、、、黒岩くんにしようかな。あと1人は黒岩くんの友達で埋めて貰おう。
「わかった。了解」そう言って私は電話を切った。
そして、そのまま黒岩くんに電話をした。
「はい、黒岩です。」
「白銀です。」
「あ、白銀さん。どうしたんですか?」
「実は....」私は彼に事情を説明した。
「わかりました、行きます。こっちで男1人は集めるんで、詳しい日程なんかが定まったらまだ連絡下さいね〜。」
「はい、その時は連絡します。それでは。」
ふぅ、とりあえずこっちは集まったな。
合コンってどんな感じなんだろう。
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うーん、あと男子1人と女子1人が埋まらない。布村も佐々木も駄目、誰にしよう。
そういえば、学年旅行の班に石神っていうのが居たな。まだ出会って日が浅いけど、、誘ってみるか。
「石神、今大丈夫?」
「え、あ、うん。大丈夫だよ。何か用事?」
「うん。実はさ....」僕は石神に事情を説明した。
「へぇ、白銀さんなんかも来るんだ。会ってみたいし行くよ。あと女子が1人足りないんだよね?当てがあるからそこは安心して。」
よかった... 石神、貴方は救世主だ。
「中野先輩、人数確保です。おそらく白銀さんも人を集め終わっている頃だと思います。日程は後々話し合いましょう。」送信っと。
中野先輩が白銀さんといい感じにくっついてくれればいいんだけどな。
上手く行きますように!!!
後編です