勤労感謝の日(二百文字小説)
「もしもし、母さん」
「何だい、お前かい? どうしたんだい?」
「今日は勤労感謝の日だから、そっちに帰りたいんだ。でも、先立つ物がなくてさ。振り込んでくれないか?」
「いいんだよ、そんな気を使わなくても。お前にあれこれお祝いの品をもらうのは気が引けるからさ」
「そんな事を言われると、帰りづらくなるなあ。とにかく、振り込んでよ」
「無理しなくていいよ。じゃあね」
正面切って通話を切られ、なす術がない息子であった。
「もしもし、母さん」
「何だい、お前かい? どうしたんだい?」
「今日は勤労感謝の日だから、そっちに帰りたいんだ。でも、先立つ物がなくてさ。振り込んでくれないか?」
「いいんだよ、そんな気を使わなくても。お前にあれこれお祝いの品をもらうのは気が引けるからさ」
「そんな事を言われると、帰りづらくなるなあ。とにかく、振り込んでよ」
「無理しなくていいよ。じゃあね」
正面切って通話を切られ、なす術がない息子であった。
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