仁の周りの人々
読もうとしてくださってありがとうございます!
これから9話目が始まります!
結構進行が早いもので手が追いつきませぬ!
皆様のおかげで支えられております!
「ごっ!ご主人様!お、おかえりなさいまへっ!?」
小さいと言っても中学生の平均ぐらいの背丈の悪魔の女の子がいた。
(この子がノーイが言ってた手伝いしてくれる悪魔の子か)
と思いながらじーと見ているとその女の子は突然
「ひっ!も、申し訳ありません!か、噛んでしまいました!ど、どうか殺すのだけは殺すのだけは許してくださいっ!!」
と必死の形相で言ってきた。
「いや、そう言うつもりで見てたわけじゃないんだ。すまない。可愛らしいなって思って見てたんだよ。」
すると悪魔の女の子は顔をこれでもかと言うぐらい真っ赤にして
「え、え!えーー!!そ、それは私に言ってくださっているのですか!?あ、ありがとうございま
す…」
(めっちゃ分かりやすく照れてんな…でもなんかこの子の対応からして何かあった感じなんだよあ。よしノーイに聞いてみるか)
「すまん。ちょっと用事があるから待っててな。」
「は、はい!お待ちしております!」
そして俺は部屋を出るとスキルを詠唱した。
「Calm spirit !」すると頭に思い浮かべた悪魔のノーイが突然現れた。
すると機嫌が悪そうに
「なんの用だ…いきなり呼び出しやがって。」
(いやいつでも呼べっていってたじゃーん…
まあそれは良しとして)
「あのすいませんでした。中にいる悪魔の女の子にすごく怯えられて何かあったのかなと思いまして。教えていただけませんか?」
するとノーイは遠くを見るような目をして話し始めた。
「彼女は下位悪魔なんだが下位悪魔で人間の姿なのはなかなか珍しいんだ。しかもあの可愛さを持ち合わせているから裏オークションにかけられたりしてな。値段が相当高かったせいかあんまり買い手がつかなかったらしいんだ。けどある時とても女好きとして有名な貴族が買ったらしいが彼女は貴族の主と肉体関係をなかなか結ぼうとしなかったらしくてそれが主の逆鱗に触れてしまったんだ。」
なんだって…そんな酷いことがあっていいのか!?自分勝手な野郎が自分の欲望を満たすためだけにそんなことをしようとするなんて…
こりゃあ勇者と勇者候補を以外にも殺さなきゃいけないやつが増えたな。
ノーイはまだ続ける。
「それで彼女は酷い拷問にあい、そして道端で死にかけているところを俺が拾ったのさ。」
なるほどそう言うことだったのか。確かにそんなことをされてしまったら怯えるに決まってる。
てかノーイ優しいじゃねーか!!
「なるほど事情はわかりました。説明してくださってありがとうございます。どのように接してあげた方が良いと思いますか?」
そう聞くとノーイは
「そんなことは俺に聞くな。自分が真摯に対応して優しく接してやればいいんじゃないのか?全くこんなことで俺を呼び出すんじゃねーよ。じゃあ俺は行く。」と言ってまた一瞬で帰っていった。
さてどうしようかなっと…
ガッチャ!「すまん終わったよ。」
「お疲れ様です!ご主人様!」
と満面の笑みで言ってきた。
「な、なぁ。」 「いかがなされました?」
深呼吸して言った。「今さっきノーイから君の過去を聞いてきた。だから君の過去を教えてほしい。できるかな?そして名前…教えてほしい。」
「あっ…やはりそうだったのですね。口ぶりと様子からしてそのようなことだと予想はしておりました。まず私の名前はバルチェと言います。
どうかバルとお呼びください。そして私の過去の話をさせていただけませんか?」
読んでくださりありがとうございます。
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バルちゃんの回はまだまだ続きます!