魔王達との食事会
お昼に読んでいただくのはちょっと微妙な回になってます!笑
でもいつもより力を入れた回なのでよろしくお願いします!
ふと思った。「バルは食べなくていいのか?」
なぜならバルの分の皿がなかったからだ。
「は、はい!我々下位悪魔は主人から滲み出ている魔力を吸収して生きています。他の悪魔は足りなくて人の魂を食べたりするのですが、お兄様の場合魔力量が異常なようですぐにお腹いっぱいになってしまうんです!なのでもう十分ですよ!」
と元気よく言っていた。なるほど。
すると魔王が「仲良くなっていい感じだな!では我々は食べるとしよう!」
「で、ではいただき…え?」
みんなは何も言わずに食べ始めていて俺を方を不思議そうに見つめていた。
「な、何をやっているのだ?」
え!みんな食事の時何も言わないのか!?
「自分がいた世界の食事の挨拶なんですけど…」
すると魔王はとても大きく口を開けて笑い始めた。
「ガッハッハ。そんな面白い文化がお前の世界にはあるのか!よしノーイ!儂もこいつと同じ挨拶をするぞ!」
するとノーイが一瞬嫌そうな顔をしたが魔王に逆らったら消されるのでまるで「自分もそう思います!」といったような顔をして
「し、承知しました。ではやってみましょう。
おい仁。作法を教えろ。」と言った。
「わかりました。まず両手を合わせて、いただきます!と言ってから食べ始めるんですよ。」
両手を合わせながら言った。
「ほう、そうなのか。意味はよくわからんがやってみるか、ではいただきます!」
「いただきます!」
こちらから見たら強面の2人が手をきちんと合わせいただきますと言っている異様な光景となっていた。
「さぁ!改めて食べるぞ!」
25メートルほどの奥行きのテーブルの上に置かれていたのは全く見たことのないものばかりだっ
まず毒々しい色の蟹のようなものを食べてみる。
ハサミが異様にでかい。お、結構肉厚があってうまいな…でも蟹の味というより豚肉に近いな。
次は横にあった赤色のコウモリのようなものを食べてみた。うへっ!不味い…苦味があって食べれそうにないけど横の黄色のソースにつけるのか?
おっ、つけたら程よい苦味になってうまいな。
なにやら蠢いているミミズのような虫が皿の上に乗っていた。
するとノーイが
「それは貴重なものでとても美味だ。魔王様も好いていらっしゃる。雑に食うなよ。」
横を見るとで魔王がめちゃすごいスピードで食べていた。
そうだったのか…ひと口かじってみる。うへぇ、まだ口の中で動いてやがる…しっかり噛んでみる。
いや美味え!鶏肉を少し甘くしたような味がするし結構お腹いっぱいになる!
そして仁はそれをパクパクと一瞬で食べ終わった。
最後に横に視線を感じるスープがあったのでその方向を向いてみた。あーなるほど…そういうことか。紫色で至る所から泡がポコポコしてるスープの真ん中から悪魔の顔が置かれておりこちらを見ていた。
「あのーこれって本物の悪魔ですか?」
するとノーイはさも当然というように
「ああ、そうだ。悪魔の体というのは見た目にも反してとても美味しく良い出汁も取れる。だがそれで乱獲が起こったせいでなかなか食べれなくなってしまったんだ。だから我々が食べているのは死刑になった犯罪人だ。おっと、気にするんじゃないぞ?別に味に変わりはないからな。顔も残さずに食べろ。」
そうだったの…てことはこいつなにしたんだよ!?しかも顔まで食うのかよ!
そして視線を感じながらひとくち飲んでみると
スープは出汁大国日本でも飲んだことのないような絶品だった。とても濃いスープだが後味が残るものでもなく意外とあっさりとの感じもするものだった。
肝心の顔の肉を食べてみた。フォークを指すとすぐに肉がほぐれた。パクッ…やばい美味すぎる…癖になるなこの味!全ての肉のいいところを取って合わせても足りないというぐらいの美味さだった。
そして今1時間続いた少し重たい朝食は終わった。
「ごちそうさま…!ああ、またか…」
「ああ、それはなんだ?」
魔王様は結構好奇心旺盛だった。
自分の食に関する知識で頑張って表現してみました。食レポも難しいものだと理解しました!
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