日記1
今日は下校途中の話にしよう。
バスに乗っている。生憎、座席は全部埋まっていて、僕は吊革に掴まって外を見ている。
信号が赤になり、目の前の横断歩道を老夫婦が歩いている。
お爺さんはお婆さんを気にしているのか、歩く速度が速くなったり遅くなったり。
同じペースで歩きゃあ良いのに。
また青になり、バスは走り出す。ここは蛇行が多いから、立っている身としては辛い。
隣で座っている友達と目が合った。勿論目が合ったからといって胸のときめき、なんてものはある筈ないが。
そろそろ僕の降りる駅に近付いてきた。
最近引っ越したから、帰る時間がはやくなって助かる。
さて、僕の降りる駅はもう目の前だ、といった所で急ブレーキ。
何かと思ったら、横の窓から横切る猫が見えた。
運転手ナイス。
さて、やっと降りられる。
友達に手を降って、下車。
今日も暑いな。もうすぐ九月だってのに。太陽さん、少しは休んだらいかがかね?
家に到着。誰もいないのは知ってるんだけど、一応言っておこうか。
ただいま
8月25日木曜日16時24分
この後、友達とカラオケに行く約束をしてるんだ。早く支度しなくちゃな。




