遭遇4
小休憩の後、アーサードらとエルクル街に向けて出発する。
ちなみにサンディのケガもあるので、乗らないで引いて歩いて向かうことにした。
幸いエルクル街には徒歩でも2時間あれば着く距離まで来ていたので、特に急ぐことなくアーサードらと会話していた。
そこで分ったのだがアーサードとミサも俺と同じでエルクル討伐者援護学校に入学するために旅していたとの事
そしてアーサードを少年というかだいぶ年下だと思ったのだが同じ15歳だと言う事に気づき二度驚いた、身長が低くて勘違いしたんだすまん。
「アーサードは破壊力のある攻撃ができるし、ミサは安定して魔法が打てるから入学試験は合格間違いなしだろうな」
俺は水の勇者である父の推薦で特別枠の入学が確定している、この二人との学校生活が楽しみだな。
「あ、・・うーん」
アーサードは困った顔で頭をかいた。
「自信持てよ絶対大丈夫だって」
「ごめん、そうじゃないんだ」
若干上ずった声を上げたアーサード
「そうじゃないとは?」
「実は僕たち二人とも特別枠での入学が確定してるんだ」
「え?なんだって?」
「ず、ずるって思うかもしれにけど、ごめん」
おいおい境遇まで一緒か?いやいやまさか
「俺も特別枠なんだよな・・・奇遇だね・・・」
「え?」
「ハハハ」「ハハハ」
偶然だろうが少し怖いなお互い苦笑いだ
「いやー、偶然って面白いですねー、あっしはもうびっくりでさぁ」
ドッヂはにっこりと陽気に笑っていた。
その後なんだかんだ話は弾み、お互いのことを話し合った。
どうやらアーサードは火の勇者の息子でミサは土の勇者の弟子だそうだ。
勇者ゆかりの三人が集まるなんてな、地元を離れるのは面白い事だらけだな、今後やっていけるか少し不安になる。