遭遇2
貴族っていまいちイメージできないんですよね、どうしようか・・・
「粉砕」
ゴーレムは土の壁を生み出し防いでしまうが確実に足止めになってる
もうすぐ、もうすぐのはずなんだ頼む。
そして
「来た、川だっ行けウェンディ、サンディ」
山道にかかった橋を脇目に川に飛び込んでいく。
「オウォオオオウウ」
サンディから悲痛の叫びが上がった。
油断してしまった、サンディの後ろ脚に土の槍が突き刺さっていた。
サンディは暴れて川に倒れこみ拾った傭兵は川に落ちた、ドッヂは岩場に飛び降り弓を構えた。
これじゃ逃げれない、迎撃しかない。
「ウェンディ」
「オウッ」
ウェンディは川の水を操りゴーレムの足元を薙ぎ払う
サンディはこの隙に川に潜って姿をくらませたようだ。
後ろに乗せた少年は仲間を助け起こしに飛び降り、ドッヂが矢を放つ、そして俺は水の魔剣〈アリンド〉に魔力を注ぎ込みながら構えた。
ゴーレムは飛び上がり川の水を避けながらドッヂの矢をはじき返した。
「ここだぁああ」
俺は魔剣の力を解き放った。
〈アリンド〉から渦巻く水の弾丸が射出され、川の水をまき上げながら肥大してゴーレムに突き刺さる。
「くそう」
ゴーレムの左上半身は吹き飛ばしたのだがまだ動いている、ダメージを与えたようだがコアの破壊には至らなかったようだ。
「粉砕」
炸裂音とともにゴーレムの右前足が吹き飛んだ。
体勢を崩すゴーレム、そこに少年が駆け寄り剣を掲げた。
あれは魔剣か?少年の剣はを炎を纏っていたのだ。
「おりゃあああああ」
少年は駆け寄った勢いのまま剣を振り下ろし、ゴーレムは土の壁を出現させた。
ぶつかる剣と壁
瞬間、閃光とけたたましい爆音
ゴーレムは土の壁もろとも爆散した。
「やったー」
少年の喜びの声が響いた。
俺は開いた口がふさがらなかった、こんな水場で火の魔法をあんなに操れるとはどれだけの魔力を持っているんだ、底知れない・・・
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