遭遇
魔法のある世界
憧れます。
こんな魔法の世界どうだろうか・・・
とりあえず書いてみることから始めます、後々修正やらなんやらやるかもしれませんがまず書いてみます。
「もう少しだウェンディっ、がんばれ」
俺は愛馬のウェンディの首筋をたたき発破をかける
「生命よぉおおっ」
隣を並走するサンディに乗ったドッヂが叫んだ
少し先の木の枝が伸びて進路をふさいでいく。
俺たちはすぐさま通り過ぎて振り返って確認する。
木の枝、そして根っこでもって道がふさがった。
しかし
道をふさいだ木々を強引に引きちぎりゴーレムが追随してくる。
「くぅ、あっしの魔法じゃ一秒も持たんかっ」
「自棄になるな、活路はある」
俺とドッヂは今、見たこともないゴーレムに追われている、例外もあるがゴーレムは人型が多いのだが・・・。今回は例外中の例外、鎧で武装した首なしケンタウロス型だ。
おとぎ話にも出て来た事の無い異形のゴーレムが襲い掛かってきている。
「鉄壁ぃ」
俺は後方に魔法で防御壁を作る、ゴーレムが土の槍を腕から射出したからだ。
土の槍は防御壁を突き破っては来たがこちらも逃げていることもあり届くことはなかった。
「生命よぉおおっ」
再びドッヂが時間を稼ぐ。
愛馬のウェンディとサンディは水馬だ、川に着けばスピードを増せるし迎撃する手段も増える。
「ハッ」
「ハッ」
ウェンディとサンディに発破をかけながら山道を駆ける、ゴーレムの勢いは変わらない。
「若っ、前方に人です」
「なにっ」
後ろばかりに気にかけていた、前方を確認すると傭兵らしき二人がこちらを見てほおけた顔で固まっていた。
これではゴーレムを押し付けてしまう、まずい。
「危険なモンスターだ、掴まれっ」
咄嗟の判断で叫んだあと進路を微調整する、ドッヂも俺の意を酌んで進路を微調整して体を傾け手を伸ばす。
傭兵らしき二人もゴーレムに気が付いたのかうなづいた後にわかった掴まると叫びながら腕に飛びついてきた。
腕が引きちぎられるような衝撃、しかし放さず反動で後ろに乗らせる。
「生命よぉおぉぉぉ・・ぅ・・・」
ドッヂのほうを確認するとあちらもしっかり掴まえたようだ。しかしドッヂはもう魔法の使用が限界のようだ。
「なんなんですかアレー」
後ろから少年のような叫び声が響く
しっかりとは塞げなかった木の枝を意にも介さず吹き飛ばしゴーレムが迫ってくる。
乗員が増えてスピードが落ちた。
「鉄壁」
「ひぃ」
危機一髪、土の槍が防御壁を突き破り顔の横まで来ていた。防御壁で射線がズレたのだろうがこれはまずい。
追いつかれた。
「粉砕」
「え?」
炸裂音とともにゴーレムとの距離が広がる。
ドッヂが拾ったほうの傭兵が魔法を使ったのだ。
「助かる」
ゴーレムにダメージは無い様なので防がれたのだろう、しかし足止めにはなった。
川まであと少し。
「もうすぐ川だ、がんばれウェンデイ、サンディ」
読んでいただきありがとうございます。