静観の傀儡
ロット
『ここは、この様な形にした方が・・・』
レアル
『いやいや、それはちょっとカッコ悪い・・・』
ロット
『ですが、この方が機能的では・・・』
レアル
『うーん。だったらどうにか誤魔化せるように工夫して・・・』
サーヴェ
『そんなに気にするとこなのかな・・・』
レアル
『機械を組むのなら外観も極めたいだろ、掃除なんかも楽になるかもしれないし・・・』
何やら、工房にロット、サーヴェ、レアルの三人が集まって話をしている。何を造るかは知らないですが、何だか嫌な予感はする。
このレアルと言う人物、正式には複雑な無機物混沌の機械レアル・グリードと言う名前らしいですが、何処からともなくやって来ては何かをしていたりします。そもそも、ロットが物造りをするようになったのは、この人が原因です。
何故か腕にも足にも大量に腕時計を着けていたりしますが、時計が好きなのでしょうか、よくわかりません
レアル
『やっぱりロケットパンチはロマンだろ!それを搭載しないでどうする!』
ロット
『移動に便利な機能を沢山付けましょうよ。とっても便利になると思います』
サーヴェ
『料理を作ってくれるとかいいと思う。最近プラネンが作ってるけど』
ガイアルー
『・・・何を造ろうとしてるのですか?』
三人は教える気は無いらしい。今までの会話からしても、何を造ろうとしてるのか全く想像できない。ただ、何だか恐ろしそうな物を造ろうとしているようだ。
ロット
『それでは、最初は金属の類いを採取しに行きましょう』
レアル
『電導率の高い銅と、後はベースに鉄。できればアルミを作りたいところかな』
ロット
『アルミですか?』
レアル
『後で教えてやるよ』
サーヴェ
『それじゃ、[プロウス]でいいよね』
サーヴェは工房にあった一枚の鏡を指差す、工房に何枚か鏡はあるが、その鏡は[世界プロウス]に通じている。山々と火山が映し出されていて、危なそうな世界だ。鏡に映し出される映像を見る限り、今は噴火していないようですが、頻繁に噴火しています。金属類が豊富なのでロットはわりと行っているようです。
ロット
『その前に、トルヴェザ様に御祈りしに行かなくてはなりません!』
レアル
『アタイはいいや、遠慮しとく』
サーヴェ
『私はー、先に探してるよ』
レアルとサーヴェは逃げるように[プロウス]の鏡の中に入って行った。向こう側の安全な所に[マカルク]の鏡を置いてあるらしいので、戻って来れなくなる事は無い。割られていれば別ですが・・・
グロスト
『ねぇ、サーヴェいるかな?』
二人が向こうに行ってしまった後に、工房に遊びに来たのはバグ側のグロストですが、別になんと言う事もなく普通です。ダークやレイミもたまに来ます。
ロット
『サーヴェさんでしたら、今さっき出かけてしまいました。どうしたんですか?』
グロスト
『そうなんだ。何かルドーがサーヴェに逢いたがってたからさ』
ロット
『ルドーさんがですか?何かあったのでしょうか。そういえば、ルドーさんはサーヴェさんと面識があったのですか?』
グロスト
『いや、良くは解らないけど。同じ能力を持ってるから気になったんじゃないの?』
ロット
『そういうものでしょうか』
グロスト
『まあいいや、僕はそろそろ帰るね。バイバーイ』
特に用は無かったらしい。グロストは頻繁に来ますが、ルドーはどうしたのでしょう。何時もバグの近くを離れないらしいので、ここに来ることも無かったのです。それが、サーヴェに逢いたがってたのですか。
妙な事が起きなければ良いのですが
バグドル・ロット
神族 女性
能力
超越能力。神の力を借りる能力
練金能力。物体の形状を再構築する能力
呪文能力。呪文を扱う能力
創言能力。金属を創造する能力
柔らかい物腰だが、変なところで頑固だったりする。創言能力を使いたがらないのは、採取等も楽しんでいるのか、ただ思い付かないのか。よく解らない人物だったりする。巫女のような服をきた長い髪の女性
ガルド・レイミ
虚族 男性
武器
スローナイフ
投げやすいただのナイフ
能力
超越能力。能力を隠蔽する能力
操作能力。ナイフを操る能力
光術能力。魔力を遮断する障壁を張る
大抵笑顔で明るい感じの人。だが、訳の解らないことを口走る事が多々あり、よく解らない人物。紫っぽい感じの色のローブを着ていて、ナイフを隠し持っている




