真実の白音
テラート視点
グドクを追って、たどり着いたのは紋章。
テラート
『やっぱりここにたどり着いたか』
予想はしていた。奴らの計画には絶対にこの紋章は無くてはならないはずだからだ。
ポイズン
『ここは。これで終わりにしよう』
テラート
『させねぇよ』
ポイズンは小さな小瓶を取り出す。それを、はたき落とす
ポイズン
『何をする』
テラート
『お前の考えは解ってるんだよ。自爆して道連れなんて、お前らしいが、私が許すわけないだろ?』
ポイズンの持っていた瓶は、致死性のウィルスが入っている。相手を病気にする能力・・・それを使うためには自分がその病気にならなければいけない。全くどうしようもねぇ能力だ
グドク
『それで?茶番は終わりましたか?』
テラート
『ああ。今すぐ葬ってやるぜ!魔法[ファイヤ]』
魔法を発動する。爆発は私を巻き込む
セイリュウ
『バカなやつだ!また自爆しやがったのか!』
グドク
『セイリュウ?油断してはいけませんよ?』
グドクはセイリュウを突き飛ばす。セイリュウが居たその場所を私の投げた剣が過ぎ去った。ちぇ、グドクのやつ解ってやがる。
私のやったことは単純だ。ただ、爆風で姿を眩ませただけ。自分の能力で自爆なんてするわけねぇだろ。
テラート
『グズ野郎。てめぇ邪魔なんだよ!』
グドク
『全く。めんどくさい人は嫌ですよ』
全く嫌な奴だ!セイリュウぐらい単純ならやりやすいのに。一度自爆して見せることでその印象を強くつける、グドクに対しては無駄か
セイリュウ
『俺様を騙しやがって!許せねぇ!』
ガバル
『あわわ。どうなってるのー?』
ヘラルク
『テラート?どうするの?』
グドク
『そもそもの話です。何故私たちを追ってきたのですか?』
先ずは、レアルが紋章のレプリカを作ったこと。でも、それ自体は大した事じゃねぇ。問題は何で2つ作ったか。紋章は繋ぐ力を持っているというが・・・本質は違う。あれは繋いで書き換えてしまう。
テラート
『皆・・・ここに呼ばれた奴らは書き換えられている。その紋章によってな!』
ヘラルク
『どういうこと!?』
ポイズン
『・・・まさか』
グドク
『なるほど・・・頭は悪くないのですね』
凄く簡単な話だったんだ。何で記憶を失ったのか、それはこの世界にとって不都合なものを入れるのを防ぐため、この世界に染まらせる為・・・。いや、肝心なのはそこじゃない。何で記憶もなにも無いのに・・・何であんなに冷静なんだ!!
テラート
『初めから可笑しかったんだ。訳解らないところに呼ばれて、記憶すらもないのに、冷静でいられるなんておかしいだろ!』
こんな状態でも、冷静であるように。書き換えられてしまったんだ
セイリュウ
『はっ?どういうことだ?』
ヘラルク
『何となく、解ったような』
ポイズン
『なるほど・・・』
ガバル
『そんな・・・』
レアルの作ったものはレプリカ。あれだけの力があっても本物程ではない。だから2つ作ったんだ。ガイアルー側が紋章を使いはじめても・・・バグ側が本物の紋章に手を出さないように!
テラート
『レアルですらも使われたくはなかった紋章の力。おまえのような奴に使わせる訳にいかない!』
グドク
『何を言ってるんですかねぇ・・・私は世界を救済する者です』




