神
クラウタ視点
私には何があったのか解りません。ガイアルーも、ロットも、ゼドーも、エンブレムも、戻っては来ませんでした。きっと、死んでしまったのでしょう。でも、頭のなかでは解っていても。受け入れることはできません。ええ、出来ませんとも。
フレイドラ
『クラウタ・・・寂しいよ』
クラウタ
『私は居なくなりませんとも、ええ、大丈夫』
フレイドラを寝かしつけます。まるで、子供のような言動をするようになってしまいました。それだけの事があったのでしょう。腕を無くしてしまうほどの事が・・・
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『私の子供達よ・・・』
クラウタ
『誰ですか?!』
私の背後に突然現れた人物・・・白い服に包まれたとても美しい人間、いえ、人間?
トルヴェザ
『私はトルヴェザ・・・封印と調和を司るもの』
クラウタ
『トルヴェザ様!?』
なんで、トルヴェザ様がこんなところに・・・!?
トルヴェザ
『私の不備で・・・尊い命を失わせてしまった。どのような償いをしても許される事ではありません。この世界の命は全て私の子供達。神としても、親としても失格です』
クラウタ
『・・・』
そんなこと言われましても。私にはどのような事を言えばいいのかわかりません。
トルヴェザ
『せめて、16人には・・・もう一度、チャンスを』
クラウタ
『待ってください!20人ですよ!』
ガイアルー。バグ。サーヴェ。ルドー。プラネン。グロスト。ロット。レイミ。ゼドー。マスト。ラッカー。クイール。リクエ。エンブレム。エルック。ドマー。ローウィ。スィープ。ダーク。シーム・・・
トルヴェザ
『ガイアルーとバグは私の人形・・・生きた存在ではありません』
クラウタ
『それなら、後二人は!』
トルヴェザ
『サーヴェとルドーは混ざりあってしまいました。引き剥がすことは出来ません・・・』
クラウタ
『そうですか・・・』
ガイアルー、バグ、サーヴェ、ルドー。この四人は助けられないのですか・・・
トルヴェザ
『一つだけ勘違いしていませんか?』
クラウタ
『勘違い・・・ですか?』
トルヴェザ
『シームは生きています』




