最終決戦
ロット視点
ガイアルーも、バグも消えてしまいました。残されたのは私とレイミ。
レイミ
『バグも役に立たない。全く、グロストもスィープも、役立たずばかりですねぇ!!』
ロット
『何故そんなに、この世界を破壊しようとするのですか?』
レイミ
『貴方は知ってる筈なんですけどねぇ!この世界の真実を!いつか破綻しますよ、この世界は』
ロット
『何があってもトルヴェザ様がどうにかしてくれます』
別に私は真実を知らないわけではありません。レアル・グリードから告げられた真実。私とレイミだけが知る真実
この世界は、まさに継ぎ接ぎ。サーヴェが制限無く広げてしまいました。小さな布切れ、世界を無理矢理繋いで出来た世界。
レイミ
『ふざけないでもらえますか?何かあってからでは遅いのですよ?』
ロット
『レアルの言っていた事が真実とは言えないのでは無いですか?』
レアル・グリードが嘘をつかない保証はありません。世界が自壊するという話、それが本当に起きるとは限らないとも思います
レイミ
『私は確信したんですよ。この世界はまともじゃない。バグが生まれ、私たちが生まれたことがその証拠です!』
ロット
『それで、この世界を破壊しようと?』
レイミ
『いつか破綻する世界であれば、早く終わらせてしまった方がいい。犠牲は大よりも小をとった方がいいと思いませんか?』
ロット
『犠牲を無くそうとは思わないのですか?』
レイミ
『ロット・・・いい加減現実を見てくださいよ』
ロット
『私はトルヴェザ様に従うのみです』
レイミ
『思考を放棄した愚か者!やはり、相容れませんか』
レイミは鎖を投げつけてきました。その鎖は勝手に私の体を縛っていきます。
ロット
『錬金[イコール]』
しかし、何も起こりません
レイミ
『私は勿論、この世界も・・・ここにある全ては反物質。貴方の物質の形状を変える能力が通じるとでも?そして、反物質世界では創言能力も使えませんね』
ロット
『錬金[イコール]』
レイミ
『だから無駄だと・・・!!?』
大きな地響き。助かりますよ、トロイさんとロトユさん。
ロット
『錬金[イコール]』
レイミ
『いったい、何をしたんですか!!』
ロット
『錬金[イコール]』
私の創言能力は金属を創造する能力。私は高密度な金属球をいくつもいくつも作っていました。
レイミ
『世界が・・・!?』
それを、トロイさんとロトユさんにこの世界に入れてもらっています。その金属球を
ロット
『錬金[イコール]』
一気に体積を増加させて。この世界そのものを消してしまおうと・・・それだけです
レイミ
『未来を生きる奴らは後悔するだろう!この世界に生きたことを恨むだろう!』
ロット
『それでも、無くしてはいけないものだって。きっとあると思うんです』




