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降水の傀儡

グドク視点


リクエ

『別に二人同時にかかってきてもいいのよ?そろそろクイールも来るはずだし』


セイリュウ

『バカが。お前なんざ俺様一人で十分だ』


グドク

『と言うことらしいので。私はのんびりと見学してます』


 目の前のリクエという人物はあまり脅威に感じませんね。セイリュウでも問題なく対処できるでしょう。いざとなれば、不意討ちで殺せば良いだけなので。どうでもいいです


ガイアルー

『自分はあの三人を追いかけます』


 まあ、心配だと、そう言うことで追いかけていったのでしょうが、無能が三人から四人になったところでなにも変わりません。そんな些細な事を気にする気もありませんが


セイリュウ

『それで?そのクイールとか言うやつはいつ来るんだ?』


リクエ

『なにやってのよクイール・・・。まあいいわ、さっさと始めましょう!操作[水様弾丸]』


 リクエはボトルを取り出すと、中に入っている水をセイリュウに向かって飛ばしました。水を操る能力者ですか。まるで水が弾丸のようにセイリュウに向かっていきますが、相性が悪いですね


セイリュウ

『ふん。そんなちんけな水で俺様を倒すとか、冗談が上手いな!属技[レイン]』


 セイリュウは弾丸を避けると、巨大な弓を上空に向け玄を弾く


リクエ

『意味がわからないっ・・・!』


 突如、空から降ってきた水の矢がリクエの腕を貫きました。苦痛に顔を歪ませています


セイリュウ

『降参するなら今だぜ?』


リクエ

『冗談でしょ!操作[水様弾丸]』


 リクエの貫いていた矢が弾丸となってセイリュウを襲います。水であれば相手の技であろうが関係ないですか。


セイリュウ

『ふん!そんな攻撃見え見えなんだよ!属技[ギレイン]』


 リクエの弾丸を避けて、もう一度上空に向け玄を弾く。よく見ると魔力で構築された矢が見える筈です。それを上空に放ち、相手の上に降らすのですが、流石に二度めは当たらないようです。


リクエ

『どんな攻撃が来るのが解ってれば避けて反撃するのは簡単よ!・・・氷!?』


 空から降ってきたのは氷の矢です。それをリクエは避けますが、操作能力を使ってくる様子はないですね。つまり、水の状態でないとダメだと言うことですか


セイリュウ

『ハハハ!俺様の秘技、食らいやがれ!属技[ウレイン]』


 上空に放った矢は空中で分解して、小さな氷の矢となってリクエに降り注いでいます。たとえ、上から来るのが解っていても、無数の矢を避けるとこは出来なかったようで傷だらけですが、なんとか致命傷は防いだようです。


リクエ

『貴方みたいな傲慢な奴は嫌いよ!』


セイリュウ

『ハハハ!俺様は強いからな!弱者の言葉は聞こえねぇ!』


リクエ

『そんなやつが居るから!私は学校で・・・!?』


 その言葉を放ったリクエは、頭を抱えて蹲ります。


セイリュウ

『学校・・・?えっ、あ・・・えっ?!あ・・・あぁぁぁぁ!!』


グドク

『これは良くないですね』


 セイリュウの首に刀の峰をぶつけて気絶させます。折角都合のいい物が、こんなところで壊れるのは損しかありませんからね。


 それにしても、この言葉を聞いていたのは他に居たようですね。


クラウタ

『学校・・・!?御免なさい!私・・・教師なのに!!守れなかった!!』


グドク

『やれやれ』


 クラウタも同じように気絶させます。全く、他の人達は本当に記憶喪失だったのですか。まあ、記憶喪失の方が都合よく動かしやすいと言えば動かしやすいですが。


リクエ

『う・・・うぅ』


グドク

『殺されたくなかったら、さっさとどっかに行ってくれませんか?邪魔なんですよ』


 リクエはフラフラと覚束ない足取りで去っていきました。やれやれ、時間の無駄ですね。あんなものに利用する価値も無いです。寧ろ危険しかないのでさっさと死んでくれませんかねぇ




リクエ


魔族 女性


使用武器


ボトル

水が入っているボトル。それだけ


能力


操作能力。水を操る能力


何故かやけに好戦的な人物。操れる物は水だけであり、リクエが水では無いと認識したもの、氷や不純物が大量に混じったものは操れない。目つきが鋭い背は低い、黒髪

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