次手の傀儡
クイール
『私はね、こんな戦いには興味が無いんだよ。本当なら、ガイアルーもバグも関係ないね』
バグ側から、またもや訪問がありました。今回はクイールとリクエの二人です
ブラネン
『それなら、いいじゃねえか。戦う必要なんてないだろ?』
クイール
『私もそう思っていなのですが、そんな訳にいかなくなりました』
プラネン
『はあ?』
クイール
『バグ側を勝利させれば、レアルという人物が願いを叶えてくれるらしい』
レアル・グリードのことでしょうか、最近見かけないと思っていたらバグ側の方に行っていたのですか
プラネン
『なんだそりゃ、本気にしてるのか?』
バグ側が勝利したとしても、レアルに利益は無いとおもいますし
クイール
『何もバカ正直になんて信じてはいない。私としてはレアル本人に興味がある。その異質さ、とても興味深い』
プラネン
『俺は興味ねぇな』
クイール
『はあ、低脳ですね。まあ、どうでもいいですが』
プラネン
『最近レアルはどうしてるんだ?』
クイール
『レイミと何やら話をしていますよ』
リクエ
『ねぇ、私としてはレアルなんてどうでもいいわ。せっかく力を手にいれたんじゃない、使いたくなるものでしょ?』
リクエの理由は解りやすいですね。力はあれば使いたくなる。そんなものです
プラネン
『俺を巻き込むなよ・・・』
リクエ
『知らないわっと。操作[水様弾丸]』
リクエはボトルを取り出すとそこから水を溢しました。溢れた水は球体になり、ブラネンに向かって行きます。
プラネン
『光術[リングバリア]』
プラネンは障壁をつくり、水の弾丸を防ぎます
クイール
『操作[生体理論]』
クイールは何かの種をプラネンの方に撒きました。すると、種は一気に急成長して大木となっていきました。プラネンは木の成長に巻き込まれないよう木と木の間を縫うように避けています。
リクエ
『水の切れ味って凄いのよ?操作[水様裂刃]』
リクエはボトルから出した水を刃にすると撃ち出しました。水の刃は木を切り裂きながらプラネンに向かって行きます。
プラネン
『調和[自閉拒絶の対立心]』
プラネンは反発力をつくり、水の刃を防ぐと、クイールやリクエの方に走り出しました
リクエ
『操作[水様膜壁]』
クイール
『操作[生体理論]』
リクエはボトルから溢した水で膜を作り視界を遮る。クイールは回りに種を撒き、成長させ、群生する木で視界を遮る。しかし、プラネンにはあまり意味がないでしょう
プラネン
『調和[絶体反発の対立心]』
プラネンは大剣、アン・マグネクスを振るう。斬ったものは反発力により分断されるため、実質的に切れないものなんて無いということです。プラネンは水の膜も、大木も関係無く斬っていきます。
クイール
『これはどうにもなりませんね』
クイールは種を取りだし何時でも撒けるように構えましたが
プラネン
『調和[大地復讐の対立心]』
プラネン地面からの反発力を作り、クイールとリクエを軽く浮かせます
クイール
『しまった!』
リクエ
『うわっ!』
着地に失敗した二人はそのまま体制を崩し倒れてしまいました。
プラネン
『創言[剣の創造]×2。まだやるか?』
クイールとリクエ、それぞれの上空に剣が創造され、落下してちょうど真横の位置に突き刺さる。
クイール
『仕方ないね。今回は諦めます。リクエ行きますよ』
リクエ
『仕方ないわね』
二人は去っていきました。
クイール
『しかし、面白い。リクエの水操作、プラネンの対立、ゼドーという者は再生までするらしい。とても興味深い』
カルシラ
魔族 女性
能力
対視能力。敵意を見る能力
調和能力。動きを鈍らせる能力
何だかよく解らないがよく笑っている。笑いのつぼが解らない人物。逃げることに徹するような能力を持っている。茶色の髪の女性、メガネをつけている




