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疑心の傀儡

クラウタ

『シーム・・・。まだ、帰って来ませんね』


プラネン

『サーヴェの奴も、何処に行ったんだ』


マスト

『流石の拙者も、心配になってきてしまうでは無いだろうか』


 あれから、月日が経ちましたが、シームは何時まで経っても帰っては来ませんでした。それどころか、サーヴェまでも、いつの間にか居なくなっていたのです。


ゼドー

『これはバグの仕業だ!!復讐シテヤル!!』


クラウタ

『待ちなさいよ。そんな証拠はありません』


プラネン

『余計な事をして面倒を起こさないでくれよ』


 ゼドーにも困ったものです。サーヴェが居なくなってからずっとこんな調子で目を放せません。只でさえ今大変なんですから


ゼドー

『テメェらは何とも思わねぇのか!!?サーヴェはヤツラに殺されたんだ!!世界を創る能力がメンドウだったに違いねぇ!!』


 それだけ言うと、ゼドーは何処かに走って行ってしまいました。


プラネン

『あいつ何処に行くつもりだよ!』


クラウタ

『早く追いかけないと。何を仕出かすか解らないわ』


 仕方ないので追いかける事にします。万が一妙な事をされたらどうなるか解らないので


マスト

『あれは、ゼドーでは無かろうか!』


プラネン

『グロストとラッカーも居るじゃねぇか!』


 何だか険悪そうな雰囲気です。急がないとやばそうですね・・・、それ以上に、グロストの様子がおかしくはありませんか・・・?


ゼドー

『犯人を見つけた・・・!!グロスト、コロシテやる!!』


クラウタ

『いい加減にしなさいゼドー!そんなことばかり言ってても・・・』


グロスト

『サーヴェを殺したのは僕だよ』


 訪れる静寂。今グロストは何て言いました・・・?自分の聞き間違いでは・・・?


ラッカー

『ちょっと待ってよ!紋章に干渉してたのはボクなんだ!ボクの仕組みを見抜く能力と、流れを操る能力で紋章の力を操って利用したんだよ!グロストは関係ないよ!』


ゼドー

『違うな。俺が言ってんのはサーヴェを殺した奴についてだ。紋章を利用した犯人なんか興味ねぇな。ソウイウ事だから・・・さっさと死にやがれグロスト!操作[血生臭い母なる大地]』


ラッカー

『グロスト!危ないよ!』


 ラッカーは慌ててグロストを突き飛ばしました。そして、今までグロストが居た場所には地中から岩がつきだしていました。


ゼドー

『創言[岩塊雨]』


 ゼドーはいくつも岩を創造して、ラッカーとグロストの上に降らします。ラッカーはグロストを庇うように覆い被さります。バグ側の人達は皆反物質の膜を張っている為、岩のダメージは受けないとは思いますが・・・完全に慌てているようですね。


プラネン

『いい加減にしろよ!』


 プラネンはゼドーの前に立ちはだかります。ですが・・・それでゼドーが止まるとは思えません。


ゼドー

『ウルセェ!!退けよ!!』


ブラネン

『うぐっ!』


 ゼドーはプラネンを突き飛ばします。不意をつかれたブラネンは地面に倒れてしまいました。


クラウタ

『止めます。ええ、強行です。調和[スキルダウト]』


 クラウタが能力を封じます。これでゼドーは大したことができないはずです!


マスト

『さて、話を聞かなければならないだろうか』


 マストはゼドーの腕を掴みますが


ゼドー

『ガアァァァ!!ダマレ!!』


 ゼドーはマストを振り払い、プラネンの剣を奪います


プラネン

『おい!待て・・・!!』


ゼドー

『クタバレ!』


 ゼドーは剣を振り上げ・・・


ラッカー

『させないよ!』


ゼドー

『ガハッ!』


 ラッカーはゼドーにタックルし、剣はゼドーの手を離れました。その剣は宙を舞い・・・ラッカーの胸を貫きました。


グロスト

『うそ・・・!?』


ラッカー

『えっ・・・!?あっ・・・うあぁぁぁ!!!!』


 ラッカーは貫かれた部分から消滅していき・・・跡形もなく消えてしまいました。物質の世界では、反物質は相容れないのです・・・


グロスト

『何で・・・!!反物質の膜を張ってる僕らは物理攻撃なんて効かないはずなのに・・・!!』


ゼドー

『次はグロスト、テメェだ!!』


 ゼドーが剣を拾おうと手を伸ばすと、何処からかナイフが飛んできてゼドーの手を貫きました


レイミ

『さて、一部始終を見ていましたが、流石に止めさせてもらいます』


ゼドー

『ガアァァァ!邪魔だ!!』


 何処かに隠れて居たのでしょう。レイミがゼドーの前に立ち塞がります。


レイミ

『これは明らかな敵対行為と見ました』


 レイミはグロストを担ぎ、去ろうとします


クラウタ

『待って下さい!ラッカーが・・・』


レイミ

『己の血は己の肉。因果に朽ち果てろ。愚行の末の業は必ず訪れる』


クラウタ

『・・・』


レイミ

『生き残れぬ我々に代わるもの・・・。こちら側は9人召喚しました』


クラウタ

『私たちは生き残れない?』


 レイミは静かに何処かを指差します。その先には・・・マストが倒れていました


エンブレム


魔族 男性


武器

木の棒

ただの長い木の棒。


能力

属技能力。火属性の技を扱う能力

魔術能力。火に関する可能性を束ねた経緯を発現する能力


かなり好戦的な人物。火属性のため、武器の木の棒がだんだんと炭化していく。代わりをなん本かストックしているようだ。赤髪の男、実は身体に火傷痕があるらしい


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