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カオス・project

グロスト視点


サーヴェ

『それで?こんなところに呼び出してどういうつもりなの?』


 ルドーの提案によって、サーヴェには[ミテレク]に来てもらっている。実は僕はこの計画には乗り気じゃないけど、これが出来るのは僕だけだからね。仕方なくやることになる


 因みに、この場所には予め僕の許容心をつかってあるよ。許容心の力によって無意識的に、サーヴェの意識を許容させるようにしている。プラネンの対立心は逆の事が出来るね


グロスト

『実はね、少し試したいことが有るんだ。この紋章の上に立ってみて』


サーヴェ

『もしかして、この前の干渉はあなたたちが・・・?』


 あちゃー。だから、やめた方が良いって言ったのに、バグは結構人の話を聞かないんだから困っちゃうよ。まあ、僕の許容心があれば、多少は上手く丸め込める


グロスト

『後で話すよ、協力してくれたらね』


 仕方ないわと呟きながらも、どうにか紋章の上に立ってくれた。それにしても、レアルって人は凄いね。こんなものを精密にコピーしてくれたんだから


ルドー

『準備できた?』


 物影からルドーが来たよ。サーヴェは怪しそうに見てるけど、紋章の上に立ったままだね。それなら問題はないよ


サーヴェ

『ほんと、一体何をするの?』


ルドー

『完璧になるんだよ』


 そういうと、ルドーも紋章の上に立った。そう、何かと何かを繋げる紋章にね。後は簡単なこと、僕の能力で・・・ルドーとサーヴェの境界を取り払う


グロスト

『超越[二ヲ一ノ許容]』


 サーヴェとルドーはお互いに反存在。どちらにしても片側の性質しかもっていない。でも、もし両方の性質を合わせられるとしたら、それこそ完全な完璧っていう話な訳。


サーヴェ

『待ってよ!私こんなの聞いてないわ!』


ルドー

『僕らは完全になるんだ、完全になるんだ完全になるんだ。完成するんだ』


 サーヴェとルドーの境界が無くなっていく、混ざりあっていくけど・・・。おかしい、何かがおかしいよ!


サーヴェ

『イヤアァァ!クルシィ!!クルシィヨ!!』


ルドー

『カンセイスルンダ、カンセイダ、コレガカンゼンダ、カンゼンナンダ』


 混ざりあって何だか解らなくなったそれは、何かを叫び続けているけど、もう僕が限界だ!見ていられない!


????

『グアァァァ!!アギィィィ!!ク¥%イクルシ&√$シイ%ル√#!!!!』


グロスト

『やめろよ・・・。来るなよ、来るなよ来るなよ来るなよ来るなよ来るなよ!!あっちに行けよ!!』


 化け物がこっちに向かってきてる!!嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!


????

『クル%$℃ル¥&£¥$イク%シ@!!!タスケテ』


グロスト

『来るなあァァァ!!超越[二ヲ一ノ許容]』


 メチャクチャに溶かす、紋章も大地も湖も全部全部溶けてしまえ!!化け物はメチャクチャになれ!


????

『・・・タスケテ』


グロスト

『うわぁぁぁ!!!!』


 目の前にはもう、ルドーもサーヴェも居ない。ただ、全部が溶けた湖が目の前に広がってた




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