創成の傀儡
気がつくと、周りは岩肌が剥き出しな洞窟のような場所だった。何をすべきかはわかっている、全てこの頭の中に入っているようだ。
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『あー・・・』
自分の声を聞く感じ、どうやら自分は男のようだ。それから、自分の名前を引っ張り出す。ガイアルー・ドール、それが自分の名前だ
周りを見渡してみる、相変わらずの岩肌。一部だけ平な場所がある、その場所には点滅してる模様のようなものがあった。紋章というらしい
色々な知識を引っ張り出す。この世界はミラーワールドというようだ。鏡に映ったかのような偽物の世界。岩肌と紋章だけで他には何もない
この世界を創ったのはトルヴェザという神様。他にもアポロン、エクス、バリアという神様がいる。自分はトルヴェザ様に創られた、このミラーワールドを発展させる為に、そのための人形というわけだ。あの紋章もトルヴェザ様が書いたものだ。
自分の能力を確認する。この世界を発展させる為に与えられたのは、人間を創る能力。それを使ってみようと思う。
ガイアルー
『超越[人体創造]』
能力を宣言すると、目の前には小さな子供くらいなら入りそうなカプセルが現れた。カプセルを叩いてみると簡単に割れ、中には女の子が入っていた。名前はサーヴェにしよう。
サーヴェはまだ寝ている。岩の上に置いておく訳にいかないのでとりあえず抱いておく。結構軽い
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『おい、人形』
後ろから声をかけられた、振り向くと女性が立っていた。何となくわかる、こいつは自分の反存在だ。名前は・・・バグ・ドール
ガイアルー
『なんですか?』
バグ
『解ってるだろ?反存在。自分達は片方しか生き残れない。精精頑張りな』
何を言ってるのだろうか、反存在だからといっても、片方だけでなくても良いではないか
ガイアルー
『共存できる道を探す』
そう言うと、途端にバグは呆れたような表情をする。受け入れられない理由があるのか
バグ
『全く、お気楽な奴だ』
バグはそう言って地面に手を付く。すると、バグが触れた部分が消滅した。
物質的に反存在。バグは常に反物質を創り出している。そして、バグ自体が反物質。常に周りに反物質を創造していなくては、自身が消滅してしまう。
逆に自分は常に物質を創造していて、触れた反物質を消滅させる。対消滅によるエネルギーは世界の補正力によって対処されるようだ。無かったものなのだから、エネルギーになるはずがないと言う無理矢理な理論のようだ。
ガイアルー
『どうにかならないのか』
バグ
『うざいな。どうにもならないんだよ』
そう言ってバグは暗闇の中へ、ゆっくりと歩いて消えていった
ガイアルー・ドール
神族 男性
能力
超越能力。人間を創造する能力
黒髪のこれといって特に特徴の無いおとなしい雰囲気の人物。世界を完成させる為にトルヴェザにより創造された。ガイアルーの人間創造は正確には神族をつくる能力である。
バグ・ドール
虚族 女性
能力
超越能力。人間を創造する能力
ガイアルーの反存在。バグは黒髪で目つきが少し悪くギスギスした雰囲気がある。バグの人間創造は正確には虚族を創造する能力である。




