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威圧の傀儡

グロスト

『ロットもバカだよね。僕らが何をしようとしてるかわかんないんだから。分かったら分かったで困るんだけどね』


ラッカー

『ボクはね!ボクはね!アレを弄れれば十分なんだよ!だけど出番とられちゃった!うわーん!!』


ローウィ

『ラッカー。貴方はロットとレアルにアレを描かせるという偉大な任務を果たしました。悲観しないで下さい』


ラッカー

『ボクの技術者魂は誰にも負けないのー!!』


グロスト

『それにしても、これで計画は上手くいきそうだね?』


ローウィ

『利用した形になってしまったのが悔やむ所です。しかし、事情を説明すればゼドーが反発するでしょう・・・せめて両者が優位に、そして両立できる未来を届けるのが我々の・・・犠牲者への祈りです』


グロスト

『君は優しすぎるよ。何事にも犠牲は必要なんだから、僕みたいに楽観的にならないとやっていけないよ?』


ローウィ

『それは本心ですか?』


グロスト

『・・・どうして?』


ローウィ

『嘘をついて仮面を被るのが得意なんですね。さみしがり屋の貴方は・・・辛いのでしょう?』


グロスト

『そんなことは無いさ!僕は僕のやるべきことをやってるだけなんだよ。・・・でも、こんな方法は嫌だよ・・・本当はね』




・・・




サーヴェ

『ねぇ、こんなものを見つけたよ』


 ここはトルヴェザ様の教会です。隅の方に箱が置いてありましたが、ずっと放置していたのです。頭の中の情報によると、箱の中には封印の力と解放の力が入っているらしいです。それをサーヴェはあけてしまいました


ガイアルー

『サーヴェ・・・物色するのはやめなさい』


サーヴェ

『でも、何か綺麗なの入ってたよ』


 サーヴェが見せてきたのは黒と白の球体です。黒が封印の力で、白が解放の力です。そのままではただそれだけなので、特に何があるわけでは無いですが。


ガイアルー

『それを割るのはダメですよ』


 念のためです。割って何かあると困るので注意はしておきます。しかし、これらはトルヴェザ様の力のカケラなのですが、何故こんなところに置いてあるのでしょう?




・・・




アポロン

『そういや、あのカケラどうすんだ?』


トルヴェザ

『実害は無いのでそのままでいいではないですか』


アポロン

『何であんなところに置いといたんだ?』


トルヴェザ

『私の力を封印する実験の産物です。邪魔でしたので放置していただけですよ』


アポロン

『おいおい、少なくともお前の力だろ?何かあったらどうすんだよ?』


トルヴェザ

『私の力なので私なら簡単に止められます』


アポロン

『あっそ』




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