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犠牲を好む者

バリア

『我が名障害災い語るー♪縁の霊魂散りゆく奏ー♪我が名障壁呼び込むはー♪争いの火種・・・』


レアル

『全く、アタイを呼んだのはアンタだろ?一体なんだよ?変な歌なんか歌いやがって』


バリア

『ようやく来ましたか、複雑な無機物混沌の機械レアル・グリード。久しぶりです。それと、歌と舞いは私のアイデンティティなので、否定はしないで下さい』


 レアルの真意を問うために呼んだのは私ですが、変な歌とは心外です。歌を聞くのが嫌でしたら、もっと早く来てほしいものです。


レアル

『アンタ誰だっけ?アタイはバリアって奴と会った覚えはないんだけど』


バリア

『ロドキア研究員の障壁研究者。ロドキア・バリディアです。誰かさんの犠牲者ですよ』


レアル

『あー。思い出した。でもそれをやったのはアタイじゃないぜ』


バリア

『グヴォルドとエルフェを唆したではありませんか。その事については覚えていないのですか?』


レアル

『兵器研究者と合成生物研究者だっけか?アタイが唆したのはグヴォルドだけ、そのあとのことはアタイは関係ないね』


バリア

『何を言っているのですか?犠牲を生むようなことを好んでやっているではないですか。トルヴェザの負担を好んで増やしたくは無いので、帰って頂けるとありがたいです。』


レアル

『アンタこそ何を言ってんだよ。文化を!技術を!科学を!発展させるのは犠牲だ!大きな前進には大きな犠牲が必要だ!アンタも科学者なら分かるだろ?』


バリア

『やはり、あなたを説得するのは無理ですね。終わって頂けますか』


 先程の歌の能力で作っておいた、巨大な岩のゴーレムを機動させます。ゴーレムが腕を一振りしますと、レアルは木っ端微塵となりました。


レアル

『全く、乱暴過ぎないか?』


 後ろを振り向きますと、後ろにもレアルが存在しています。ゴーレムに指示を出し、そのレアルも微塵にしますが、無駄でしょうね・・・


 レアルには、何をしても無駄なのです。今までもそうでした、何人ものレアルを対処しても、必ず想像を越えるほどのレアルが現れてしまいます。同一人物なのか、別の存在なのか、それすらもわかっていないのです


バリア

『私は犠牲は嫌いよ。わかるでしょ?デュバル』




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