【故郷旅立ち、求める安息の地】のネタバレ ※本編最終章のネタバレ含みます
故郷旅立ち、求める安息の地
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イラストはロシファ、魔王アレクの恋人で魔族とエルフの混血です。
肉弾戦が得意という豪快な姫様です。
この短編ですが、ロシファの両親の話になります。
内容はこんな ↓ です。
『エルフの血肉を摂取すると、魔力なり体力なり、何かしら飛躍出来る』……そんな真実を知った者達により、エルフ達は狙われていた。王族のリズは、仲間達を率いて安住出来る土地を探す旅に出る。
途中出会った魔族の男ルクルを捕えて先を急ぐが、人間や魔族の襲撃に度々遭遇し、皆疲労していた。
やがてルクルが魔王アレクの叔父にあたる人物だと知り、危機を救ってくれたが、置き去りにしてエルフ達は再び旅に出る。
別れて早々、魔族達に狙われるが、追いかけてきたルクルによって再び命を救われたエルフ達。ルクルはリズが好きだと言い、リズは嫌々ながらもそれを受け入れた』
という普通の話ですが、ネタバレいきます。
・エルフの血肉は確かに魔力か体力を増幅します。ドーピングです←
しかし代償があって、麻薬と同じように摂取し過ぎると精神に異常をきたします。(魔王ミラボーがそれです)また、中毒性があるのでそれを求めてしまいます。ちなみに体液も可能です。
大事なことなので二回言います、体 液 も 可 能 で す←
↑ 重要なことはそれなのですが、以下本編最終章のネタバレです。
***
二人の間に、子が授けられた。魔族とエルフの混血である姫君だった。他種族で交わった為か、ルクルとリズは若くして亡くなってしまった。幼い愛しい我が子を残して。
緩やかな金の髪に、透き通るような緑の瞳を持つ天真爛漫な姫君。偉大な二人の形見である娘はエルフ達によって丁重に育てられる。
やがて、彼女は出会う。母が愛した男と同じ、魔族の男に。
一瞬で彼女の自由奔放な姿に瞳奪われた時の魔王と、何処か父に似たような雰囲気に惹かれたエルフの姫君は、直様恋仲になった。
二人が目指すのは、安息の地。魔族にとっても、エルフにとっても平穏な場所。
手を取り合い、造り上げる。それが、自分達に課せられた使命であると受け止めて。魔族とエルフは愛し合える、手を取り合って生きていくことが出来る。人間も同じ筈。
さぁさ、おいでなさい。魔族もエルフも人間も、幻獣も。
ここは皆の場所。故郷旅立ち、立ち寄れ安息の地。思い出したら戻っておいで、必ずここに安らぐ場所が待っているから。平穏な、皆が渇望した場所へ御帰り。
最初に手を取り合った魔族のルクルとエルフのリズは、敬愛すべき象徴として、この場所の中央で銅像になっていた。穏やかに微笑む二人の像は、今日も皆を見守り続ける。
***
本編第一章で、魔王ミラボーにより魔王アレクと恋人ロシファは死亡しました。
が、二人は最終章で生き返る(アサギが生き返らせます)ので、エルフと魔族が平和に暮らす国を作ります。その場所に、リズとルクルの銅像があります。
……読んでいたらこの短編、恐ろしく誤字脱字がひどかったので、改稿します←