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夕日、夜、朝日
二重の秩序
光満る昼と
闇深き夜が
合わさって
混じりあって
空に浮かぶ雲
沈みゆく陽が
茜に染め上げる
伸ばされた
青黒い夜の手が
昼が鎮座していた
大空を蝕んでいく
それを見上げる
ちっぽけな僕らの
混沌な世界じゃ
くすんだ欲望が
澄んだ希望を
穢そうとする
希望は逃げて
何時しか
現実から消えた
彼らが輝くのは
僕らの幻想の中だけさ
今、空が染まった
深い深い夜の色に
茜は欠片もありゃしない
人々は眠った
浅い浅いまどろみの中
きっと希望を求めてる
人々は俯いた
暗い暗い道の中
きっと光を探してる
さぁ
燃えろ、燃えろ
その輝かしき身を
地平の底に沈めるまで
さぁ
煌めけ、煌めけ
その澄み切った色を
幻想の中だけでいいから
そうすれば
僕らはきっと
乗り越えられるハズさ
俯いて歩く
暗い暗い夜を
払いのける
輝かしき朝日が
閉じた瞳に映る
深い深い絶望に
目が眩む程の
輝かしき希望が
必ず来るのだと
信じる事が出来るのさ
さぁ、空を見上げよう
地平に差した
僅かな茜は
ちっぽけな僕らの
壮大な希望の光だから
さぁ、登れ登れ
絶望の世界の
眠った希望を
闇に沈んだ世界の
消えた光を
僕らに見せておくれよ
さぁ…………