シーグラス

とおく、時のしらべに沈んでいる

記憶はシーグラスのよう

青空のかけらがとけた海に

ながされるのにもつかれてしまって

うつくしいかたちになった

なみだのしずくは、この、

けっしてたどれない道をとおって

かえってきた

よ(・)をたたえてシーグラスは

ゆるやかに月光をながし

わたしをあやす

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